ANAマイルを使用した航空券の取得方法として、特典航空券の他にも、いっしょにマイル割というサービスが展開されています。JALにもおともdeマイルというサービスが展開されていますが、2023年3月でサービスの終了が発表されています。国内のメガキャリアとして唯一のサービスになってしまいます。今後ANAもサービスを継続するかはわかりませんが今の所、廃止の発表はされていません。
いっしょにマイル割は、使い方によってはかなり安く航空券を発見する方法でもあります。だだし、その反面でデメリットも多くあります。この記事では、マイルを効果的に使うことのできるいっしょにマイル割に付いて解説していきます
いっしょにマイル割とは
ここでは、いっしょにマイル割で購入するチケットの特徴について解説していきます。
いっしょにマイル割は、マイルを消費しますが、特典航空券とは異なります。
マイレージ会員1人+1~3人のグループ旅行で適用
いっしょにマイル割はANAマイレージクラブ会員を含む2〜4名のグループ旅行で利用することができます。同一路線かつ往復利用の場合のみ適用される割引運賃です。
ココに注意
全員が往復で同じ便に搭乗する必要があります。グループのうち1人だけが別の便に乗ることもできません。
区間にかかわらず往復1万マイルのみ
マイレージクラブ会員の必要マイル数は区間にかかわらず往復で1万マイルです。特典航空券を人数分発券できるだけの、必要マイルが貯まっていない場合でも、1万マイルと現金を組み合わせることのできるメリットがあります。
同行者は割引価格の運賃で利用する発券することができます。価格は1人当たり往復21,400円~36,600です。なお、一部の路線は往復19,400円で利用できます。旅客施設使用料は加算されます。
同行者にはマイルが積算(積算率75%)
同行者のみマイルが積算されます。マイルの積算率は75%です。
同行者はだれでも可
特典航空券であれば2親等以内の家族しか発券することができないところ、いっしょにマイル割は同行者が血縁関係のない友人・知人でも問題なくチケットを発券することができます。
旅行直前の予約でも料金は同一
航空券の割引は、前もって購入するほど、割引額が大きい運賃で購入することができます。逆に言えば、搭乗日に近くなるほど、運賃が高くなります。
いっしょにマイル割では、どの時点で購入しても料金は変わりません。いつでも割引価格でチケットを購入することのできるメリットがあります。販売期間は搭乗の前日までとなります。
いっしょにマイル割の注意事項
予約変更が不可・アップグレードは可能
いっしょにマイル割は予約の変更ができない発券種別です。搭乗者の名義の変更もできないこととなっています。また、当日に空席がある便があっても変更することはできません。
予約をするときは、確実な日時で予約する必要があります。
なお、プラミアムクラスへの変更は可能です。当日出発空港での空席があれば追加料金を支払うことで変更することができます。
ANAマイレージクラブ会員の方は、搭乗2日前よりアップグレードすることもできます。
払い戻し(マイルは戻らない)
同行者の航空券の払い戻しは、往路搭乗前に限りANAマイレージクラブ特典予約デスクにて対応してもらえます。ネットでは不可で、電話をする必要があります。その際は運賃の約50%相当額と1区間あたり440円の手数料が請求されます。
出発時刻以降は払い戻しできません。
払い戻し手数料・・・航空券(1区間)につき440円
取消手数料
解約日時 | 取消手数料 |
---|---|
航空券購入後~出発時刻前 | 運賃の約50%相当額 |
出発時刻以降 | 払い戻しできません |
ココに注意
同行者は手数料が引かれたうえで返金されますが、会員本人の10,000マイルは戻ってきません。
人数変更時の取り扱い
①予約後の人数追加・・・追加は不可。追加の場合は別運賃
②会員本人が搭乗しない場合・・・同行者全員に、いっしょにマイル割は適用されずキャンセル扱い
③同行者全員が搭乗しない場合・・・会員本人に、いっしょにマイル割は適用されずキャンセル扱い
④同行者の一部のみ搭乗しないが、一部は搭乗する場合・・・いっしょにマイル割は適用可能
便ごとに利用可能な座席数に制限あり
便ごとにいっしょにマイル割で予約可能な座席数に限りがあります。旅行の日程が確定したらすぐにチケットの予約をすることがお勧めです。
また、便によっては設定がない場合がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
対象路線は国内線で国際線は対象外
いっしょにマイル割の対象となっている路線は、国内線のみとなっています。国内の空港であれば、ほぼすべての路線を利用することができます。
ただし、国際線は対象外になっています。
ANAカードファミリーマイルの予約は不可
ANAカードファミリーマイルを使って、家族が保有するマイルを合算することはできません。会員本人が10,000マイルを保有・消費する必要があります。
小児運賃の設定は無し
小児運賃の設定はありません。大人と子供にかかわらず同行者はすべて同一の運賃設定となります。お子様と旅行に行く際は、お金で発券する場合とどちらがお得か比較してから購入しましょう。
予約不可期間がある
いっしょにマイル割の料金設定として、通常期とピーク期の2つがありますが、そもそもの予約ができない適用不可期間があります。2022年の場合は年末年始の12月23日~1月3日が適用不可期間となっています。
特典航空券との違い
いっしょにマイル割はマイルを使う点で特典航空券と似たように感じますが、異なる点が多くあります。特典航空券との大きな違いは以下の通りとなります。
いっしょにマイル割の場合
- 予約後の変更ができない
- ANAカードファミリーマイル利用不可
- 払い戻し時に1万マイルすべてが返ってこない
- 片道購入不可(往復のみ)
- オンラインチェックイン・スキップサービス不可
特典航空券であれば、予約後であっても、搭乗便の変更が可能ですが、いっしょにマイル割の場合は、変更が一切できません。変更の際は、一度キャンセル・払い戻しをする必要があります。
ANAカードファミリーマイルは特典航空券の利用時には利用できますが、いっしょにマイル割の場合は、本会員のみで10000マイル保有していることが条件となります。
特典航空券であれば、1名1区間につき3,000マイルの手数料で払い戻しをすることができます。いっしょにマイル割の払い戻しの際は、1万マイルすべてが返ってきません。さらに同行者の手数料として運賃の50%相当が請求されます。
いっしょにマイル割は、片道のみの購入ができません。必ず、往復で購入する必要があります。
いっしょにマイル割はオンラインチェックインやスキップサービスを利用することができません。空港で、本会員となる方が、自動チェックイン機や空港カウンターにてチェックインの手続きをする必要があります。
予約方法
予約申込みは、インターネットからのみとなっています。ANAマイレージクラブのWEBサイトのみの対応です。電話や有人窓口ので購入はできません。
では、予約の手順を解説していきます。
step
1ANA公式サイトにアクセス
step
2特典航空券→いっしょにマイル割の順にクリック
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3区間と日程を選択し検索
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4往路と復路の便を選択
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5選択した便を確認して次へ進む
step
6同行者を入力、内容を確認して、予約完了
以上が、予約の流れです。予約の基本的な流れは、通常の航空券や特典航空券などと同じです。支払いは当日中にする必要がありますので、予約ができたら、すぐに支払いをします。
利用可能な支払い方法は、クレジットカード、コンビニエンスストア(セブン-イレブン、ローソン、ミニストップ、ファミリーマート)、指定金融機関でのPay-easy(ペイジー)、ATM収納のみとなっています。
予約が完了すると登録したメールアドレス宛に、予約完了メールが届きます。
搭乗方法
搭乗手続きを本会員がグループ全員分をまとめて行う必要があります。自動チェックイン機や有人の空港カウンターでチェックイン・搭乗手続きをします。
アプリ上でのオンラインチェックインや、スキップサービスは利用することができません。
チェックインに時間がかかる可能性がありますので、余裕をもって空港に到着する必要があります。
グループ全員分のチケットを発券して、搭乗します。
実際にお得なのか比較することをお勧めします
チケットには限りがあるため、早めに予約をするといっしょにマイル割は予約がしやすくなります。ただし、それだけ早く予約することができるのであれば、スーパーバリュー75などの券種で購入をしたほうが安いことがあります。
購入する際は、スーパーバリュー運賃と比較するなど、他の運賃も検索してみて、いっしょにマイル割のほうがお得なのを確認してから予約することをお勧めします。
いっしょにマイル割は本当にお得なのか、検証する記事を作成中です。お得になる場合とそうでない場合がありますので、解説していけたらと思っています。
1万マイルの貯め方
1万マイルは簡単に貯めることができます。マイルの貯め方については、下記の記事を参考にしてください。
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ANAマイルの貯め方徹底解説(すぐに実践可能で最大限・効率的貯める方法をご紹介)
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まとめ
以上が、いっしょにマイル割とはなにかについて解説していきました。いっしょにマイル割は貯めたマイルを有効活用できるお得な仕組みです。同行者も割引価格で航空券を購入することができますのでお得です。また、1万マイルたまれば予約ができますので、特典航空券分のマイルを貯められていない時でも利用することができるのはメリットです。
ただし、料金設定が安い分、かなり厳しい制約があります。キャンセル時にはマイルは返ってこず、同行者の運賃50%相当額が請求されます。また、同行者全員が往復ともに同じ便に搭乗する必要があります。
時期やタイミングによっては、スーパーバリュー75などの割引運賃のほうが安く購入することができる場合があるので、いっしょにマイル割で予約する前には、他の運賃種別と比較してみることをお勧めします。
利用場面は限られるかもしれませんが、うまく活用できれば、お得な旅が実現します。