Kyashはクレジットカードなどからチャージするプリペイド式のVISAカードです。スマホのアプリと連携して使用することで、便利な機能満載かつ、お得なカードです。
今回は、Kyashについて、メリットとデメリットを紹介したうえで、ポイント還元率3.4%でカードを運用する方法をご紹介します。
Kyashとは
概要
Kyash(キャッシュ)は、プリペイド式のカード。VISAが利用可能な店舗やオンラインショップであればほとんどの場所で利用することができます。さらに、カード利用時は即時でスマホに通知が来ますので、セキュリティ面でも安心で、使い過ぎのの心配も防げます。
それだけではなく、Kyash支払いにポイントが貯まるのもメリットです。年会費無料のリアルカードを発行することができるのも使いやすさのポイントです。
また、スマホに登録することで、QUICPayとして利用することができます。
バーチャルカードとリアルカード
Kyashは、クレジットカードのように現物のカードが発行される、リアルカードと、アプリ上のみでカードが表示されるバーチャルカードがあります。それぞれ、発行の条件やサービス内容が異なります。どちらの申込もアプリ上で行います。Kyashは3種類のカードが提供されていますので、後述していきます。
Kyashカードには3種類ある
Kyashカードには3種類あります、Kyash Card、Kyash Card Lite、Kyash Card Virtualです。
Kyash Card | Kyash Card Lite | Kyash Card Virtual | |
ICチップ | 〇 | – | – |
Visaタッチ決済 | 〇 | – | – |
Apple Pay | 〇 | 〇 | 〇 |
Google Pay | 〇 | 〇 | 〇 |
国内決済 | 〇 | 〇 | △ ※1 |
海外決済 | 〇 | △ ※1 | △ ※1 |
決済上限(1回あたり) | 30万円 | 5万円 ※2 | 3万円 ※2 |
決済上限(月あたり) | 100万円 | 12万円 ※3 | 5万円 ※3・4 |
Kyashマネー還元率 | 1% | 0.5% | 0.5% |
Kyashバリュー還元率 | 0.2% | 0.2% | 0.2% |
ポイント付与上限 | 1,200ポイント ※5 | 600ポイント ※5 | 600ポイント ※5 |
発行手数料 | 900円 | 300円 | – |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
本人確認 | 必須 | 任意 | 任意 |
本人認証サービス (3Dセキュア) |
〇 | 〇 | 〇 |
※1 オンライン決済のみ
※2 本人確認済:10万円
※3 本人確認済:15万円
※4 3Dセキュア認証済:12万円
※5 Kyashバリュー決済:100ポイント
Kyash Card
国内外のVisa加盟店で利用できるリアルカードを発行します。通常のクレジットカードと同じように、4桁のPINコードを設定することでサインレスの決済が可能です。また、VISAタッチ決済にも対応しており、スムーズな支払いが可能です。
Apple Payなどのスマホ決済ではQUICPay+で支払いをすることができます。国内・海外・オンラインのすべてに対応しています。決済額は1回あたり30万円まで、1月あたり100万円までと、高額決済が可能です。
年会費は無料ですが、発行手数料は初回のみ900円必要です。
Kyash Card Lite
Kyash Cardよりも制約がありますが、発行手数料300円、年会費無料で発行できるカードがKyash Card Liteです。現物のカードが発行されますが、ICチップが搭載されないカードなので、サインレス決済やタッチ決済に対応していません。
サイン決済やQUICPay+には対応しています。また、オンライン決済も可能です。限度額は1回あたり5万円~10万円まで、1月あたり12万円までとなっています。
Kyash Card Virtual
オンライン、QUICPay+で決済することができるのがKyash Card Virtualです。現物でカードが発行されず、アプリ上でカード番号を確認する形式となります。発行手数料、年会費は完全無料で利用することができるのがメリットです。
限度額は1回あたり5,000円~3万円、1月あたり2万円~15万円となっています。Kyash Cardの中で最も機能の少ないカードですが、年会費が掛からないという点で、お試しで使ってみたいという人にも向いているカードです。
KyashバリューとKyashマネー
Kyash残高の種類にはバリューとマネーの2種類があります。それぞれポイント還元率が大きく異なります。
Kyashバリュー
KyashバリューはクレジットカードやKyashの利用で貯まったポイントを残高にチャージした際の金額のことです。こちらは送金することはできますが、出金することはできません。
ポイント還元率は0.2%となっています。
Kyashマネー
Kyashマネーは銀行口座やATMから残高に入金した際の金額です。こちらは送金も出金も可能です。
ポイント還元率は1.0%となっています。
Kyashの登録
Kyashの登録はすべてオンラインです。下記ボタンから登録をすると、紹介限定プログラムでリアルカードの発行手数料900円が実質無料になるキャンペーンが実施されています。
Kyash Card Virtualであれば、無料ですぐに発行できます。
- 年齢制限なし
- クレジットカード審査なし
で、発行できますので、ハードルがかなり低いです。
Kyashのメリット
ポイント還元
Kyash最大のメリットと言えるのが、ポイント還元です。決済金額に対して0.2%~1%がポイントとして還元されます。
Kyash残高は、KyashマネーとKyashバリューの2種類があり、どちらの残高から決済をするかによってポイント還元率が異なります。
クレジットカード入金でポイント2重取りが可能
クレジットカードから、Kyash残高にチャージをすると、ポイントの2重取りが可能です。クレジットカードからチャージする際のポイント還元率は、カードにより異なりますが、1%前後のポイントが貯まるものもあります。さらに、Kyash利用時には0.2%のポイントがもらえます。
いつでもカードロックが可能
カードを落としてしまったときや、しばらく利用しないときは、アプリで簡単にカードの使用をロックすることができます。多くの場合はカード会社に電話をする必要があるので、便利な機能の一つ。不正利用されるリスクを事前に防ぐことができるのがメリットです。
プリペイド式なので使いすぎの心配なし
Kyashはチャージした分のみ支払いに利用することができる「プリペイド式」のカードです。クレジットカードのように、利用限度額が決まっているわけではなく、チャージした分のみ利用が可能となります。そのため、使いすぎる心配はありません。
不正利用時の補償
カードが不正利用をされてしまった場合の補償制度があります。補償をしてもらうためには条件がありますので、事前に確認をしておくことをお勧めします。Kyashのようなプリペイド式のカードにも補償があるというのは助かりますしメリットの一つです。
デメリット
ポイント還元対象外の決済先がある
ポイント還元対象外の取引がありますので注意が必要です。
・売上が確定しなかった取引
・モバイルSuicaアプリでの購入、チャージ
・Apple Pay/Google ウォレット経由によるモバイルSuicaアプリでの購入、チャージ
・その他一部のWalletサービスへのチャージ
・交通機関へのお支払い(定期券、乗車券、切符、回数券、特急券などの料金)
・鉄道、バス、モノレール、ケーブルカーなど
・金券や商品券、有価証券等の現金同等物の購入
・金券、商品券や有価証券等の現金同等物を販売しているサイトでの購入
・税金、ふるさと納税、各種税金の支払い
※Kyash Visaカードを他社サービスに紐付けて各種税金を支払う場合も、還元対象外となります。
・公共料金の支払い
・寄付金の支払い
・郵便局での支払い(実店舗・オンライン)
・造幣局の販売サイトでの支払い
・代金未回収が発生している取引・本人または第三者による不正利用と弊社が判断した取引
・ポイント還元上限に達したお取引
・「イマすぐ入金」を利用して入金した残高で決済した取引
・「イマすぐ入金」のお支払いが全て完了するまでに行われたKyashバリューでの取引
利用できない可能性がある決済
<実店舗>
- 一部の月額/継続契約の利用料金のお支払い
- ガソリンスタンドでのお支払い(Kyash Cardではご利用可能)
- 高速道路通行料金(有人ブース)でのお支払い
- レンタカーのご利用料金のお支払い(Kyash Cardではご利用可能)
- 4桁の暗証番号入力が必要な加盟店(自動券売機、病院の自動精算機など)(Kyash Cardではご利用可能)
- ICチップの読み取りが必要な加盟店(Kyash Cardではご利用可能)
- 海外実店舗(Kyash Cardではご利用可能)
- 各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金のお支払い
<オンライン店舗>
- 一部の月額・継続契約の利用料金のお支払い
毎月の継続的なお支払いや、自動更新手続き(契約)が発生する加盟店などでご利用できません。
公共料金/電話料金/衛星放送・CATV視聴料/インターネットプロバイダー利用料/WiMAXサービス利用料/新聞購読料(電子版含む)/保険料/レンタルサーバ/ウオーターサーバ定額サービス/通信教育/各種月会費など商品の一部が含まれる場合、ご利用できないことがあります。 - 各種プリペイド、電子マネーの購入、チャージ代金のお支払い
nanacoクレジットチャージ/楽天Edy/Vプリカ など
公式サイトより抜粋
【重要】Kyashを本当にお得にする方法
ここまで、Kyash自体のメリットやデメリットをご紹介していきましたが、ポイントを1%にするためには、銀行口座やATMからの入金が必要になります。クレジットカードからチャージをすると、Kyashでのポイントは0.2%還元となってしまいます。
では、Kyashをさらにお得に利用するためにはどうすればよいのでしょうか。
それは、Kyashから「ANA Pay」にチャージする方法です。Toyota Walletを経由して最終的にモバイルSuicaとして利用できるようにします。
「Kyash」→0.2% or 1.0%→「ANA Pay」→0.5%
→「Toyota Wallet」→1.0%
→「モバイルSuica」→0.5%→利用
このやり方をすると、最大3%のポイント還元となり、かなりお得に利用することができます。
少し手間ではありますが、通常のクレジットカード決済でのポイント還元率は1%前後であることが多い中で、3%の還元は大きいと思います。
さらに、高還元のクレジットカードと組み合わせると、還元率がアップします。
たとえば、年会費無料でポイント還元率1.2%の「リクルートカード」を例にしてみます。
「リクルートカード」→1.2%→「Kyash」→0.2%
→「ANA Pay」→0.5%→「Toyota Wallet」→1.0%
→「モバイルSuica」→0.5%→利用
このルートだと、なんと、還元率は3.4%!!!
やり方も慣れてしまえば簡単で、それぞれに、「チャージ」することを繰り返していくだけです。最終的にSuicaとしてコンビニや鉄道で利用すれば良いので、使い道にも困らないかと思います。
ただし、注意点があります。それは、クレジットカードのチャージで還元されるKyashポイントは月100ポイントまで(月額5万円まで)という点です。これ以上、利用しても0.2%のポイントが貯まらず、Kyashを使う意味がなくなってしまします。
また、クレジットカードによっては、Kyashのチャージでポイントが付与されなかったり、半減されてしまうなどの取り扱いがされています。そのため、お手持ちのクレジットカードでKyashチャージの際にポイントが付与されるのか事前に確認しておくことをお勧めします。
Kyashは使い方次第で、お得に利用することができますので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。