プラチナカードは豊富なサービスや特典が受けられる一方、高額な年会費に申し込みを躊躇している方もいるのではないでしょうか。しかし、プラチナカードの中には年会費の元が十分に取れてしまうほどのカードも存在します。
この記事では、比較的安価な部類に入る2万円台の年会費のプラチナカードをご紹介していきます。
プラチナカードを保有するメリットとは
プラチナカードには、年会費以上のメリットがあるカードが多く存在しています。それぞれの方の生活スタイルにもよりますが、きっと自分に合うプラチナカードがあるはずです。
充実した特典の例
プラチナカードはゴールドカードや一般カードに比較すると特典が充実している傾向にあります。
プラチナカードの特典例
- 充実したポイント還元制度
- 空港ラウンジの利用優待(国内・海外)
- コンシェルジュサービス
- 手厚い付帯保険
- コース料理1名無料などレストラン優待
カードによりそれぞれ付帯している特典は異なりますが、上記の例がプラチナカードの特典といえます。
年会費が高額だがコスパ的良好なカードも多い
プラチナカードの年会費は、数万円~十数万円と幅広く、一般カードと比較するともちろん高額です。しかし、プラチナカードの中には、2~3万円という安価な金額で発行可能なカードも存在しています。その中にはコストパフォーマンスが高いものもたくさんあります。それぞれのカードの特典については後程ご紹介します。
コンシェルジュサービス
多くのプラチナカードには24時間365日対応可能なコンシェルジュサービスが付帯しています。もしもの困ったときに頼りになる存在です。
旅行に関する各種サポートや、ゴルフ場・チケット・レストランなどのエンターテインメントに関する相談をすることができます。
コンシェルジュに依頼できる内容の一例
- レストラン・居酒屋などの紹介と空き状況の確認
- 航空券、新幹線チケットの手配
- ホテルや旅館などの予約
- 希少性の高い時計やワインなどの商品在庫の確認
- 贈答品やプレゼントなどの紹介
特に便利なのが、レストラン・居酒屋の紹介です。高級な店だけでなく、一般的な価格(3,000円~5,000円)のお店も紹介してもらえます。また、当日の空き状況なども確認してもらえるます。なじみのない地域ほど、コンシェルジュのありがたみを感じます。
カード会社によって、依頼できる内容が異なっていたり、メール対応の可否などが違っていたりとします。
コンシェルジュをうまく活用できれば、自分の貴重な時間を節約することができます。
保険が手厚い(旅行・ショッピング・スマホ)
プラチナカードのメリットとして、付帯保険が手厚いということが挙げられます。カードによっては、そのカードで決済をした場合にのみ補償の対象になる利用付帯と、決済で利用しなくても補償される自動付帯があります。
特に、海外での治療費は高額となりがちであるため、補償が手厚ければ、安心して海外に行くことができます。また、購入した商品の事故や故障などの場合の保険も付帯しているものがあります。最近では、スマートフォンの画面割れなどの修理費用を補償してもらえるスマホ保険が付帯しているカードもあります。
エポスプラチナ

国際ブランド |
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税込年会費(家族カード) |
30,000円(家族カード無し) ※招待ありの場合や年間利用額100万円以上で翌年以降20,000円 |
ポイント基本還元率~最大還元率 |
0.5~1.25% |
電子マネー |
Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ |
- インビテーション(招待)による入会もしくは年間利用100万円で翌年年会費が2万円(1万円割引)
- 年4回の「マルコとマルオの7日間」でマルイでの利用が10%ポイントバック
- 年間100万円の利用で2万円分相当のポイントがもらえる
- その他ポイントが貯まりやすいクレジットカード
- レストランコース料理1名分無料
項目 | 詳細 |
基本ポイント還元率 | 0.5% |
ETCカード | 無料 |
海外旅行保険 | 最大1億円(自動付帯) |
国内旅行保険 | 最大1億円(自動付帯) |
ショッピング保険 | 無し |
ラウンジ利用 | 国内空港・ダニエル・K・イノウエ国際空港(同伴者1名無料) プライオリティパス(プレステージ会員) |
ポイントモール | EPOSポイントアップサイト(最大30倍) |
加盟店利用時 | マルイ(2倍) |
年間ボーナスポイント | ・年間100万円以上の利用で20,000円相当のエポスポイント ・年間200万円以上の利用で30,000円相当のエポスポイント ・年間300万円以上の利用で40,000円相当のエポスポイント |
インビテーションからの発行が最強
エポスカードを保有していて、エポスプラチナのインビテーションが届いている方は、こちらのカードがお勧めです。インビテーションからの発行の場合、年会費が1万円引きの2万円で保有することができます。
エポスゴールドカードを保有していて、年間100万円以上利用しているとインビテーションが届く可能性が高いといわれています。
ボーナスポイントが貯まりやすい
基本ポイント還元率は0.5%と低く設定されていますが、それに加えてボーナスポイントの制度が多数用意されています。
利用金額ごとのボーナスポイント
年間 | ボーナスポイント |
100万 | 20000pt |
200万 | 30000pt |
300万 | 40000pt |
誕生日ポイント2倍
通常月 | 誕生日月 | |
マイル・モディ | 2pt | 4pt |
その他 | 1pt | 2pt |
お気に入りショップ登録で最大3倍
お気に入りショップを事前に登録して、その対象の支払いをすると、ポイントが最大3倍たまります。登録可能な店舗はスーパーやコンビニ、ドラックストアなどの誰もが使うであろう店舗がそろっています。また、電気や水道、ガスなどの公共料金系も対象です。
エポスファミリーゴールド
エポスプラチナカードは家族カードは存在しませんが、家族に年会費永年無料のゴールドカードを紹介することができます。家族でポイントをシェアできるだけでなく、家族合計利用額が100万円を超えると2,000ポイントが付与されます。
カードをお勧めできる人
エポスプラチナカードは基本還元率は低いものの、利用がある程度ある場合はボーナスポイントがもらえるという特徴があります。そのため、カードを発行してメイン級に多く使いたいという方に向いていると思います。
ポイントはかなり貯まります。年間100万円を利用して、ファミリーゴールドを登録しておけば、通常ポイントの5000pt+22000pt=27000ptで、なんと還元率2.7%!お気に入りショップ登録や誕生日ポイント2倍を組み合わせれば更なる高還元も可能です。
プラチナカードとしての特典も充実しています。プライオリティパス、レストラン優待で1名分コース料理無料、コンシェルジュなどは付帯しています。また、マルイやモディでポイント優遇などはエポスカードならではと言えます。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

国際ブランド |
![]() |
税込年会費(家族カード) |
22,000円(1枚目無料、2枚目以降3,300円) |
ポイント基本還元率 |
0.5% |
電子マネー |
Apple Pay、Google Pay |
- 家族カード1枚無料
- 家族カードもプライオリティパス無料
- コンシェルジュサービス利用可能
- レストランコース料理1名分無料
- セブンイレブンやローソンで5.5%還元
項目 | 詳細 |
基本ポイント還元率 | 0.80%~5.44% |
ETCカード | 無料 |
海外旅行保険 | 1億円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円) |
国内旅行保険 | 5,000万円(自動付帯:5,000万円)、家族特約1,000万円(自動付帯:1,000万円) |
ショッピング保険 | 国内外300万円 |
ラウンジ利用 | 国内空港・ダニエル・K・イノウエ国際空港 プライオリティパス(プレステージ会員) |
加盟店利用時 | セブンイレブン(5.5%)、ローソン(5.5%) |
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MUFGプラチナ・アメックス・カード解説(家族カードもプライオリティパス無料)
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プライオリティパスが家族会員分も付帯
このカードには家族カードにもプライオリティパスが付帯します。家族会員分もプライオリティパスを発行しておけば、一緒に旅行などに行った際にも、追加料金がかかることなく対象のラウンジを利用することができます。年会費22000円のカードでプライオリティパスが2枚も発行できるのはかなりお得感があります。
スーツケース1個往復無料宅配
海外旅行の際のスーツケースを1個無料宅配利用できます。荷物が多くなりがちな海外旅行で、宅配を利用できるのはありがたいメリットです。しかも、往復で利用できます。対象空港は、羽田空港、成田空港、関西国際空港、中部国際空港です。また、2個目以上の手荷物も優待料金で利用できます。
レストラン優待
国内の厳選されたレストランでグルメ優待サービス特典が付帯します。レストラン所定のコースメニューを2名以上利用した場合に、1名分のコース料理代金が無料になります。
セブンイレブンやローソンで5.5%還元
ポイントが高還元になる対象店舗が設定されており、以下の店舗では常に5.5%のポイント還元となっています。
- セブンイレブン
- ローソン
- コカ・コーラ自販機
- ピザハットオンライン
- 松屋
通常時の還元率は0.5%であるところ、その11倍の5.5%にまでアップするのは強烈なインパクトがあります。なお、ポイント付与の計算は1か月の利用金額合計1000円ごとに算出されますので、端数分のポイントは付与されません。
カードをお勧めできる人
こちらのカードは家族会員にもプライオリティパスを発行したいという方にお勧めです。家族カードは1枚無料で発行できます。飛行機の移動でラウンジが利用できるのは非常に助かります。
コンシェルジュやコース料理1名無料などのレストラン特典は付帯しており、この価格帯のプラチナカードとしては申し分ありません。
それだけでなく、一部コンビニなどでの支払いで5.5%のポイント還元となります。年会費22000円でありながら特典が充実しているコストパフォーマンスの高いカードです。なかでも家族カードを発行する場合は、よりお得になるカードです。
JCBプラチナカード
JCBオリジナルシリーズの一つであるJCBプラチナカードは、カード特典が充実しているコスパの高いカードです。
国際ブランド |
![]() |
税込年会費(家族カード) |
27,500円(1枚目無料、2枚目以降3,300円) |
ポイント基本還元率 |
0.5% |
電子マネー |
quickpay |
- インビ不要で自己申し込み可能な最上級カード
- 最短5分でカード番号を発行可能
- コンシェルジュサービス利用可能
- プライオリティパス発行可能
- コース料理1名無料
- ザ・クラスインビの最短ルート
基本ポイント還元率 | 0.5% |
ETCカード | 無料 |
海外旅行保険 | 最高1億円 |
国内旅行保険 | 最高1億円 |
ショッピング保険 | 年間500万円限度 |
ラウンジ利用 | 国内空港・ダニエル・K・イノウエ国際空港 |
発行基準 | 日本国内在住。満25歳以上の安定した収入のある方。 |
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JCBプラチナカードの特典とメリットを解説(ハイクオリティカード)
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プライオリティパスが付帯
プライオリティパスの最上位の会員であるプレステージ会員が付帯しています。なお同伴者は1人2200円(税込)必要です。また、Lounge Keyも付帯していますが、1回あたり32米ドルの利用料金がかかります。
手荷物無料配送は基本有料
海外に行く際の手荷物無料配送は基本有料となっています。ただし、JCBデスクで旅行代金を5万円以上支払った場合には往復分の無料券をもらうことができます。
レストラン優待
厳選されたレストランのコースメニューを2名以上で予約をすると1名分の料金が無料となるグルメベネフィットを利用できます。
カードをお勧めできる人
JCBプラチナは出張や旅行などの飛行機での移動が多い人、またはそれが好きな人に向いています。特徴としてはラウンジ利用特典や付帯保険が充実です。プライオリティパスが付帯していることや、国内等のカードラウンジでは同伴者も1名まで入室できます。また、旅行保険では傷病保証が最高1000万円と他のカードと比較して高額な補償です。
それだけでなく、JCBが直接発行する最上位のカードであるThe Class(ザ・クラス)のインビテーションが届く可能性のあるカードですので、これを狙う方にもお勧めです。
ジャックスカードプラチナ
基本還元率は1.5%で異次元にポイントが貯まるカード。利用金額によっては常に2%還元にすることも可能。

国際ブランド |
![]() |
税込年会費(家族カード) |
22,000円(1枚目無料) |
ポイント基本還元率~最大還元率 |
1.5~2.0% |
電子マネー |
Apple Pay、Google Pay |
- ラブリィ☆アップステージで最大還元率2%
- コース料理1名無料
- LoungeKey(ラウンジ・キー)が年6回無料
- Mastercard「Taste of Premium」が利用できる
項目 | 詳細 |
基本ポイント還元率 | 1.5% |
ETCカード | 無料 |
海外旅行保険 | 最大1億円(自動付帯)、家族特約2000万円(自動付帯) |
国内旅行保険 | 最大1億円(自動付帯)、家族特約2000万円(自動付帯) |
ショッピング保険 | 国内外300万円 |
ラウンジ利用 | 国内空港・ダニエル・K・イノウエ国際空港(同伴者1名無料) ラウンジキー付帯(年6回まで) |
基本ポイント還元率1.5%・最大還元率2.0%
月間のカードショッピング利用金額200円ごとに、ベースポイント1ポイントとプラチナ特典ポイントの2ポイントの合計3ポイントが貯まります。還元率は常に1.5%以上をこれでキープできます。
さらに、ラブリィ☆アップステージにより、年間の利用金額によりポイントアップ率が決まり、翌年1年間のベースポイントが決まります。年間300万円の利用で還元率は月間のカード利用金額に対して常に2%を維持できる高還元カードです。
初年度は 1.5%の還元率となります。
公式サイトより貯めたポイントはJデポに交換することで、1ポイント=1円相当の価値でカード利用金額から割引することができます。
レストラン優待
Mastercardのプラチナカード向けサービスである、「Taste of Premium(招待日和)」を利用できます。レストランのコースメニューを2名以上で予約をすると1名分の料金が無料となるサービスが利用できます。
カードをお勧めできる人
ジャックスカードプラチナは、高いポイント還元率を維持しつつ、プラチナカードの特典を同時に受けたいという方に向いています。還元率は初年度1.5%ですが、次年度以降は利用金額に応じて設定され最大2%の超高還元率を実現できます。
コンシェルジュサービスや、レストラン優待、ラウンジ・キーなどのプラチナカードならではの特典がそろっているだけでなく、使い勝手の良いポイントがどこで利用しても貯めることができるという点で、実利重視という方に向いているカードだと思います。また、Mastercardブランドのカードが良いという場合もこちらのカードがお勧めです。
まとめ
以上、2万円台で保有することのできるプラチナカードをご紹介していきました。カードにより様々な特典やポイントプログラムがあります。自分の生活スタイルを照らし合わせてどのカードが一番お得になるのかを考えてみるのが重要だと思います。