スマリボはJCBのクレジットカードで利用することができるリボ払いサービスです。スマリボを利用することで、年会費割引やポイント還元率をアップなどの特典を受けることができます。お得にクレジットカードを利用するための方法として、スマリボについて解説していきます。
JCBのスマリボとは
ゆとりコースと標準コース
スマリボは支払金額の設定として、ゆとりコースと標準コースの2つがあります。それぞれの支払金額は次のとおりです。
コース | ご利用残高 | 毎月の支払い額 |
---|---|---|
ゆとりコース | ~100,000円 | 5,000円 |
100,001円~500,000円 | 10,000円 | |
500,001円~1,000,000円 | 15,000円 | |
1,000,001円~ | 20,000円 | |
標準コース | 100,000円以下 | 10,000円 |
※以降10万円加算毎に+1万円加算 |
毎月の支払元金に対して手数料が計算されます。なお、利用金額が「ゆとりコース」の場合は5000円以下、「標準コース」の場合は10,000円以下の場合は、リボ払い手数料は発生しません。
手数料は実質年率15%
手数料は締切日(毎月15日)時点の利用残高に、手数料率をかけて算出します。
【初回請求】締切日翌日(16日)から翌月支払い日(10日※)までの日割計算
【2回目以降の請求】前回支払い日翌日から今回支払い日(10日※)までの日割計算
※10日が金融機関休業日となる場合は、実際の支払い日までの日数で算出
公式サイトの支払い例
6月30日に10万5千円をご利用の場合(ゆとりコースの場合、実質年率15.00%の場合)
【初回(8/10)のお支払い】
弁済金11,121円<元金10,000円+手数料1,121円(105,000円×15.00%×26日÷365日)>
【2回目(9/10)のお支払い】
弁済金6,210円<元金5,000円+手数料1,210円(95,000円×15.00%×31日÷365日)>
毎月の手数料の3回目以降は、2回目と同様の計算方法により算出します。
スマリボのメリット
メリット:年会費の割引特典(最大5,000円)
最もありがたい特典の1つが、年会費の割引です。特に、ゴールドカードは年会費が5000円割引になります。
カードの種類 | 年会費額 | 割引金額 |
---|---|---|
一般カード | 1,375円未満 | 年会費無料 |
1,375円以上 | 1,375円 | |
ゴールドカード | 5,000円未満 | 年会費無料 |
5,000円以上 | 5,000円 |
カードの年会費によって割引額が異なります。
年会費の割引を受けるためには次のことが条件となっています。
- スマリボに登録していること
- 年1回以上ショッピングの利用があること
なお、他の年会費割引特典などと併用することはできず、割引額の高い一方のみが適用されます。
対象外のカードがあります。
対象外のカード
- JCB THE CLASS
- JCBプラチナ
- 家族カードペルソナカード
- 株式会社セブン・カードサービスが発行するカード(セブンカード)
- 小田急電鉄株式会社が発行するカード(OPクレジット、JALカードOPクレジットなど)
- 西日本旅客鉄道株式会社が発行するカード(J-WESTカードなど)
メリット:Oki Dokiポイントが2倍
毎月10日の支払日に、ショッピングリボ払い手数料の支払いがあるとOki Dokiポイントが2倍になる特典です。条件は次の3つです。
- スマリボに登録していること
- 毎月10日の支払日に(土・日・祝日の場合は翌営業日)に「ショッピングリボ払い手数料」の支払いがあること
- もらえるポイントがOki Dokiポイントであること
なお、通常ポイントとボーナスポイントは交換レートが異なることがあります。例えば、ボーナスポイントをANAマイルに交換する場合は、還元率が0.3%になります。
メリット:キャンペーンの抽選口数が2倍
スマリボ登録中は、対象キャンペーンの抽選口数が2倍となります。対象のキャンペーンには、「キャンペーンチャンスアップ」のマーク、もしくは適用の旨の記載があります。JCB STAR MEMBERSやスマリボで、複数のキャンペーンチャンスアップが適用となる場合、それぞれのチャンスアップ分を合計した抽選口数となります。
メリット:ショッピングガード保険(国内)を自動付帯
スマリボに登録されたカードで商品を購入したときに、破損や盗難等被害にあったときの保険が自動付帯されます。購入日から90日間以内であれば、年間100万円を上限として補償されます。
ANAカード系でコスパよくマイルを獲得可能
年会費優遇と継続ボーナスマイル
スマリボを登録して年会費の割引を受けると、最も安いANAカードでは1375円の割引となり、年会費は825円となります。ANAの一般カードは毎年の継続マイルとして年1回1000マイルをもらうことができます。
マイルは国内線なら1マイル=2円相当の価値、国際線なら5円~10円相当の価値があるといわれていますので、継続ボーナスマイル目的で保有するメリットがあります。
ポイント2倍でANAマイル還元率最大1.54%
スマリボ利用時のポイント2倍のうち、+1倍の部分については、ボーナスポイントが加算されます。ボーナスポイントは、1ポイント=3マイルで還元率は0.3%となります。
ただし、ソラチカカードを持っていれば、1Oki Dokiポイント=1メトロポイントに交換することができます。1メトロポイントは、0.9ANAマイルの交換レートですので、スマリボ利用時のANAマイル還元率は最大で1.54%になります。
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
国際ブランド |
![]() |
税込年会費(家族カード) |
15,400円 (2,200円) |
ポイント基本還元率 |
1.0% |
継続ボーナスマイル |
2,000マイル |
フライトボーナスマイル |
25% |
- メトロポイントを1ポイント=0.9ANAマイル(還元率90%)に交換可能
- 東京メトロ1乗車で土日40P、平日20P
- PASMO一体型で定期券機能あり
- Oki Dokiポイントのマイル移行手数料が無料
- 旅行傷害保険・ショッピング保険が充実
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-
【徹底解説】ソラチカゴールドカードのメリット(ANAマイルが結構貯まる)
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三井住友カードのマイペイすリボとの比較
三井住友カードにもリボ払いの同じようなサービスがあります。比較をしてみると次のようになります。
スマリボ(JCB) | マイ・ペイすリボ(三井住友カード) | |
金利 | 年15% | 年15% |
手数料発生 | 初回支払いから発生 |
初回支払いは手数料なし |
家族カード | 対象外 | 対象 |
年会費割引 | あり | あり |
ボーナスポイント | 2倍 | 2倍 |
JCBのスマリボは、三井住友のマイ・ペイすリボに比べると、金額の設定ができないという点では利用しづらいと言えますが、その他の点では比較的同じようなメリットを受けることができます。
スマリボの登録方法
スマリボを利用するための登録方法は3パターンあります。
- MyJCB(ネット)申込み
- 電話申込み
- 郵送申込み
MyJCB(ネット)申込み
カードの会員サイトである、My JCBで手続きをすることができます。メニュー画面より「スマリボ(登録型)の登録・変更」を押下します。
お支払コースを選択します。選択できるコースは、「ゆとりコース」と「標準コース」です。
画面に従って進み、手続き完了です。
電話申込み(自動音声)
ネットでは難しいという方は、「JCBショッピングお支払い方法変更テレホンサービス」に電話をします。本会員様のJCBカード番号(16桁)、暗証番号(4桁)が必要です。
電話番号 | 0120-802-570 |
営業時間 | 年中無休・24時間営業 |
方法 | 「ショッピングリボ払に関する変更」から手続き |
郵送申込み
郵送申込みの場合は、まずは書類を取り寄せます。書類はネットまたは電話で取り寄せることができます。
- 東京 0422-72-3200
- 大阪 06-6945-6905
- 福岡 092-725-3531
- 札幌 011-271-3211
届いた書類に必要事項を記入して、返送すると手続きが完了します。
年会費割引をうまくお得に活用する方法
年会費の割引などのスマリボのメリットをうまく使いこなすためには、どうすればよいかご紹介します。手数料を最小限に抑えつつ、スマリボを利用する方法です。
スマリボの特典を受けつつ、手数料を最小限にするためには、残高を(5000円or10,000円)+αになるように調整します。
ゆとりコースの場合は、5000円の最低ラインがありますが、仮に6000円を残高として残した場合は、次のような計算式になります。
6,000円×15%×30日÷365日≒74円
74円程度の金利負担であれば、リボを利用して損をしたということよりも、スマリボ利用特典のメリットのほうが大きくなります。
手数料を最小限にする方法(繰り上げ返済)
スマリボは、残高によって支払額が決まる仕組みです。自分では支払額を調整できません。そのため、残高として繰り越し続けてしまうと、どんどん手数料が膨らんでしまします。また、初回の利用時から、支払額の全額分に対して手数料が発生するデメリットもあります。これらのデメリットを回避するための方法として繰り上げ返済という方法があります。
ここでは手数料の発生を極力減らすための方法をご紹介します。
手数料を節約するためには繰り上げ返済が必要
手数料を節約するためには、繰り上げ返済をする必要があります。利用金額の一部又は全額を繰り上げて返済することができるシステムです。繰り上げ返済を行い、毎月の最低リボ払い額である1万円(ゆとりコースの場合は5千円)を下回るまで返済をすれば手数料が発生しなくなります。
繰り上げ返済の方法として、ATMから入金する方法、指定口座に振込をする方法、口座振替をする方法の3つがあります。
では、それぞれの返済方法について解説していきます。
ATMから入金する方法
コンビニATM等に入金し、繰り上げ返済する方法です。毎月の締め日(15日)から20日までの間に入金をします。
指定口座に振込をする方法
指定口座に銀行振り込みをすることにより繰り上げ返済する方法です。締め切りは支払い予定日の 「5営業日前の7:55PM」まで登録できます。手続きは「MyJCB」から「リボ・分割払い&キャッシング」を選択し残高のすべてを返済する手続きをします。
口座振替をする方法
支払い残高の全額か一部を口座振替することで繰り上げ返済ができるようになります。
口座振替をする方法は、WEBと電話があります。
WEB
WEBで手続きするためには、「MyJCB」にアクセスします。
「リボ・分割払い&キャッシング」を選択し、「お支払金額の変更・各種照会」に進みます。
支払日より早く支払いをするためには、「まとめ払い(繰上返済)」を押下します。全額もしくは1000円単位で金額を指定して繰り上げ返済をすることができます。
電話
電話で申し込みをするためには、「JCBショッピングお支払い方法変更テレホンサービス」を利用します。全額繰り上げのみ対応しています。
電話番号:0120−802−570(年中無休24時間)
電話で手続きをするためには、カード番号と暗証番号が必要になりますので、カードを手元に用意しましょう。