JALのステイタス会員であるJALグローバルクラブは、対象のクレジットカードを保有している限り、ステイタスを半永久的に継続することができます。
このJALグローバルクラブのメリットの一つに、家族カードを作成し、その家族もJALのステイタスを受けられるようになるという点があります。飛行機に1回も乗ったことがない家族でもステイタス会員になることができます。
今回は、JGCの本会員と家族会員が受けられる特典の違いについて解説していきます。
JAL・JGC(JALグローバルクラブ)の家族会員
JALグローバルクラブの入会基準
JALグローバルクラブ入会基準 | |
以前の基準 |
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新ステイタスプログラム導入後の基準 |
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以前はJMBサファイア以上の達成つまり、50,000FOPの達成か、50回の搭乗が条件の一つとなっていますが、新制度以降は、「1,500Life Statusポイント以上の達成」という条件に変わりました。いずれにせよ、CLUB-Aカード以上のクレジットカードの保有が必須となります。
JGCの家族会員の入会資格
JGCの家族会員の入会資格がある人は、本会員と生計を同一にする、
- 配偶者
- 両親
- 18歳以上の子
です。
年間の搭乗実績にかかわらず、希望に応じて家族会員として入会可能です。JALグローバルクラブやJALカードのサービス(一部対象外)なども本会員と同様のサービスを利用できます。
※家族会員の入会基準はJALカード申し込み資格に準じます。
年会費
JGCのクレジットカード年会費は次の通りです。
カードの種類 | 年会費(税込円) | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード | 34,100 | 27,500 |
JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード | 20,900 | 20,900 |
JALグローバルクラブ JALダイナースカード | 30,800 | 24,200 |
JALグローバルクラブ JCBプラチナ | 34,100 | 27,500 |
JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード | 17,600 | 17,600 |
JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード Suica | 20,900 | 20,900 |
JALグローバルクラブ CLUB-Aカード | 11,000 | 11,000 |
プラチナ、アメックス、ダイナースを除き、本会員と家族会員の年会費は同額となっています。ANAのSFCと比較すると家族会員の年会費は高額な印象を持ってしまいます。
JGCを1から目指すとなると最低でも20万円~50万円程度の費用がかかります。それが、上記のような年会費で済むと考えるとお得ですらあります。
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【概要】JGC修行を実践してJAL上級会員になる方法を解説(JALグローバルクラブ)
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本会員と家族会員の違い
一覧表
特典の一覧を表にしてまとめてみました。
特典内容 | 本会員 | 家族会員 |
---|---|---|
初回搭乗ボーナスマイル | 〇 | 〇 |
搭乗ごとのボーナスマイル | 〇 | 〇 |
会員専用予約デスク | 〇 | 〇 |
予約時の優先キャンセル待ち | 〇 | 〇 |
前方座席指定サービス | 〇 | 〇 |
チェックインサービス(専用カウンター) | 〇 | 〇 |
空港での優先空席待ち | 〇 | 〇 |
JALグローバルクラブ エントランス | 〇 | 〇 |
優先搭乗 | 〇 | 〇 |
受託手荷物無料許容量の優待 | 〇 | 〇 |
プライオリティバッゲージサービス | 〇 | 〇 |
ラウンジを利用可能(サクララウンジ) | 〇 | 〇 |
バッゲージタグ | 〇 | 〇 |
JALオリジナルカレンダー | 〇 | 〇 |
会員誌「アゴラ」の送付 | 〇 | × |
いかがでしょうか。本会員とほぼ同じ特典を家族会員も利用できることがわかります。
家族会員と本会員はほとんど同じ特典
家族会員と本会員の特典の違いを見ていただいてお分かりいただけたかと思いますが、JGC特典の差はほとんどありません。実際に飛行機に搭乗してカードを発行した本会員とは、JALの見えないところで差がつけられているのかもしれませんが、表向きには違いは全くと言っていいほどありません。
ANAのSFCはネームタグがもらえなかったり、アップグレードポイントがもらえなかったりと、本会員との違いがあります。ただし、家族会員は本会員よりも年会費が安く設定されています。
JGCの場合は、本会員と家族会員の年会費の差がほとんどないため、特典に差がないことに納得できます。
飛行機に乗ることなく、家族会員カードを発行することのメリットが絶大だということがわかります。
家族会員を発行するメリット
家族会員を発行するメリットは家族3人以上で旅行をする際に威力を発揮します。なぜなら、空港でのJGC特典として、「JGC会員+同行者1名」が利用可能なものがあるからです。夫婦でJGCを発行すれば、同行者2名まで、合計4名での利用が可能になります。
「JGC会員+同行者1名」が利用可能なサービス
- サクララウンジ(JALラウンジ)
- JGC専用チェックインカウンター
- JGC専用保安検査場
以上のサービスにおいては、JGC本会員+同行者1名、JGC家族会員+同行者1名の合計4名まで利用可能です。夫婦で2枚JGCカードを持っているとすると、子供を入れて最大4名までラウンジに入室できるようになります。
繁忙期には大混雑することの多い一般のチェックインカウンターや検査場を使わずに専用レーンを利用することができるので、スムーズで快適な旅行をすることができます。また、搭乗前にサクララウンジでくつろぐことができるのもメリットです。
その他のメリットとしては、JGC会員は毎年の初回搭乗ボーナスマイルとして3,000マイルが付与されます。さらにJALカードの初回搭乗ボーナスの2,000マイルを加算すると合計で5,000マイルが付与されます。
JGC家族カードの注意事項
メリットだらけのJGC家族カードですが、注意しなければならないことがいくつかありますのでご紹介します。
- クレジットカードの支払いは本会員分と合算される
- 本会員が解約すると家族会員のJGCも解約
- 本会員が家族会員のみを解約したときJGCも解約
以上のような注意事項があります。JGCの会員資格は、あくまでもクレジットカードの会員資格を併せ持っています。ですので、通常クレジットカードの家族カードと同様に、年会費や店舗等での支払い分は本会員に請求がいきます。
また、本会員がJGCを解約すると同時に、家族会員も会員資格を維持できなくなってしまいます。本会員が解約をしなくても、本会員の意思で家族会員の解約をされてしまうと、その意思には逆らうことができずに、会員資格を失います。
どちらにせよ、家族会員は本会員に依存してしまっているというのが、一番のデメリットです。