ANAカードファミリーマイルに登録をすると、本会員のマイルと家族のマイルを合算して、特典航空券を発券することができるようになります。
会員一人では、特典航空券の発券に必要なマイル数を保有していない場合でも、家族のマイルを合算すれば、特典航空券を発券できるマイル数に達する場合などに絶大なメリットがあります。
この記事では、ANAカードファミリーマイルについてわかりやすく解説していきます。マイルを余すことなく使いこなす方法の一つでもあります。
ANAカードファミリーマイルとは
ANAカードファミリーマイルは家族がそれぞれ貯めたマイルを、特典交換の際に合算し、利用することのできるANAカード会員限定のサービスです。特典航空券の発券の際は2親等以内が対象になっていますが、ANAカードファミリーマイルは1親等以内が利用対象者です。
登録資格
ANAカードファミリーマイルは登録するための条件が設定されています。下記の3つの条件をすべて満たしている場合に登録することができます。
3つの条件
- ANAカード会員であること(18歳未満の場合は例外あり)
- 生計を同一にする配偶者(同性パートナー)及び一親等以内の家族
- 同居していること(例外あり)
意外と細かな規定があります。それでは、一つ一つ見ていきます。
ANAカード会員であること(18歳未満の場合は例外あり)
ANAカードファミリーマイルを利用するためには、ANAマイレージ機能付きのクレジットカードの発行が条件となります。
対象のカードはANAが発行するクレジットカードで、券面に「ANA CARD」と書いてあるカードです。提携会社が発行するカードは対象外となります。
対象外カードの例
- クレジットカード
みずほマイレージクラブカード/ANA
楽天ANAマイレージクラブカード
ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード
JCB一般カード/プラスANAマイレージクラブ
JQ SUGOCA ANA - プリペイドカード
ANA Visaプリペイドカード
ANA JCBプリペイドカード
なお、18歳以上と未満で取り扱いが異なります。
18歳以上の場合
18歳以上の場合は、ANAカード本会員またはANAカード家族会員であることが必要です。
18歳未満または18歳の高校生の場合
18歳未満及び18歳の高校生の場合は、ANAマイレージクラブ会員であること。満18歳を迎えた場合や高校を卒業した場合は、ANAカードに入会することが継続の条件です。ANAマイレージクラブの登録は年齢制限なく0歳から入会することができます。年会費は無料です。
ココに注意
18歳到達もしくは高校卒業後はANAカードを発行しなければ、ファミリーマイルは自動退会となってしまいます。
生計を同一にする配偶者(同性パートナー)及び一親等以内の家族
本会員は日本国内に在住している必要があります。
そして家族会員は本会員と生計を同一にしていることが条件です。
登録することができる家族は、配偶者(同性パートナー)及び一親等以内の家族が対象です。一親等以内なので、親または子が対象となります。内縁、事実婚は対象外です。
1親等とは、会員の「父母」や「子」にあたる家族です。会員の兄弟姉妹・祖父母・孫などは2親等にあたるため、合算はできません。
なお、1人の人がプライム会員と家族会員の両方になることはできません。また、別グループのANAカードファミリーマイルに登録している場合には、登録することができるのは1つのみとなります。
同居していること(例外あり)
本会員と家族会員は同居していることが条件となっています。ただし、例外があります。
勤務先、就学先、療養等の事情により別居している(同居していない)場合には、上記の2つの条件を満たしていれば、登録できることがあります。
具体的には、勤務先の関係で単身赴任となった場合や、学校の関係で寮や下宿先にいる場合などが考えられます。
登録方法
プライム会員1名と家族会員9名の最大10名まで登録することができます。
プライム会員(親会員)を決める
まずは親会員となるプライム会員を1名決めます。ANAカードをメインカードにしている会員、複数のマイレージ番号を持っている場合は、ANAカードをメインの番号にします。
ANAマイレージクラブのトップページよりマイル代表口座の設定をすることができます。
ココがポイント
ご家族に上級会員資格を持っている方がいる場合は、プライム会員(親会員)に設定は、上級会員にするのが良いと思います。
上級会員であれば、特典航空券の予約開始時期が早かったり、予約可能な座席数の枠が増えたりします。
家族会員(子会員)の登録をする(最大9名)
プライム会員が決まったら、その家族会員を決めます。家族会員は最大9名まで登録可能です。ファミリー会員がプライム会員が保有するANAカードの家族会員の場合は、WEBで手続きを完了することができます。それ以外の場合は、郵送で申し込みをする必要があります。
WEBで手続きをする場合
ANAマイレージクラブのサイトにアクセスして、会員情報管理に進みます。
「ご家族のご利用」→「ANAカードファミリーマイル」→「オンラインでお申し込み」に進み手続きをするだけです。
郵送で手続きをする場合
「ANAカードファミリーマイル参加申込書」に必要事項を記入し、保険証や住民票などの「必要書類」を同封し郵送することで手続きができます。申込書はWEBでもダウンロードできます。
ANAマイレージクラブのトップ→「会員情報管理」→「ご家族のご利用」→「ANAカードファミリーマイル」
ページ内にダウンロードリンクがありますので印刷して使います。
申込書宛先
〒144-8526 蒲田郵便局内
ANAマイレージクラブ・サービスセンター
「ANAカードファミリーマイル」参加申込受付 係
プライム会員のマイル口座残高に「ANAカードファミリーマイル合算マイル口座残高」が表示されていれば、ファミリーマイルサービス登録完了です。
期間としては2週間程度で手続きは完了します。
注意事項やデメリット
ANAカードファミリーマイルの利用対象
ANAカードファミリーマイルは通常のマイルと異なり、使用可能範囲が限定されています。利用方法は以下の通りとなります。
- 国内線特典航空券
- 国際線特典航空券
- 国際線アップグレード
- 提携航空会社特典航空券
- ANA SKY コイン
特典航空券では問題なく利用できます。また、ANA SKYコインに交換する際にも利用することができます。
利用対象外としては次のようなものがあります。
- いっしょにマイル割
- 提携会社ポイント等に交換する場合
- 提携航空会社便のアップグレード
- マイルを利用したホテル宿泊
片道3,000マイルから特典航空券を発行できるトクたびマイルがお勧めです。マイルがあまり貯まってなくても、気軽に発券できます。
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ANAカードファミリーマイルで家族のマイルを合算する方法(メリットも多いがデメリットも)
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合算時に使用されるマイルの順番
マイルには有効期限があり、ANAカードファミリーマイルを利用する際も、使用される順番が決まっています。基本的には、有効期限が短いマイルから順番に使用されます。
有効期限が同じ場合には、残高が最も少ない口座から減算されます。
次に、プライム会員、家族会員の順に減算されます。
基本的には、利用者が損をしないような順番で、マイルが消費されるようになっています。
ダイヤモンド会員や100万ANAライフタイムマイルのミリオンマイラーでマイルの有効期限が延長されている方を含む場合は、通常会員の有効期限のある方のマイルから減算されていきます。
特典航空券の変更・払い戻しのWEB手続きは不可
ANAカードファミリーマイルは、予約の変更や払い戻しに制約があります。予約時はWEBで手続きをすることができます。ただし、変更や払い戻し時は、WEBで手続きをすることができないものがあります。
そのため、電話で手続きをする必要が出てきます。ANA国内線特典航空券と、ANA国際線特典航空券、提携航空会社特典航空券で取り扱いが異なります。
特典航空券 | 予約の変更 | 払い戻し |
---|---|---|
ANA国内線特典航空券 | 電話 | 申請フォームから手続き |
ANA国際線特典航空券
提携航空会社特典航空券 |
ANAウェブサイト可(一部不可) | 電話 |
変更・退会は5,000マイル必要
登録済情報の変更、退会を希望する場合は、電話にて手続きをします。その際はプライム会員が手続きをします。なお、自己都合による変更退会は、手数料1名あたり5,000マイル必要になります。
なお、婚姻・死亡などの戸籍上の変更による変更・退会の場合、手数料5,000マイルの請求は無しで手続きをすることができます。その際は、戸籍上の変更を証明する公的書類の提出が必要です。
自動退会
以下の場合に該当した場合は、ANAカードファミリーマイルは自動的に退会となります。
- 海外に転居した場合、ANAカードを退会した場合
- プライム会員(親会員)がANAカードファミリーマイルを退会した場合
- プライム会員(親会員)がANAカードの本会員から家族会員へ変更した場合
- 家族会員が18歳以上(高校生を除く)到達の時点で、ANAカードを保有していない場合
- ANAカードのクレジットカード会社・カード種類の切替え時、AMC番号が変更になる場合、ANAカードファミリーマイル会員資格を自動的に継続できない場合があります。新しいANAカード到着後に登録状況を確認する必要あり。
チケット・特典航空券の予約方法
プライム会員のマイル口座残高に「ANAカードファミリーマイル合算マイル口座残高」が表示されていれば、ファミリーマイルの登録が完了したら、次はいよいよチケットの予約です。順を追って説明していきます。
特典利用者登録
ANAカードファミリーマイルで特典航空券に交換するためには、「特典利用者登録」が必要になります。特典利用者登録はプライム会員が手続きを行います。
PCサイトからのみ登録が可能です。また電話での手続きも可能です。
これにより、ファミリーマイルでの特典航空券が発券できるようになります。
予約方法は通常の特典航空券発見と同じ
ANAのトップページから特典航空券予約を行います。ファミリーマイルを利用した発券も、利用しない発券も、予約手順は同じとなります。ただし、予約確認の画面選択で、「使用マイル選択」という欄があります。そちらで、今回使用するマイルとして、○○(会員)個人のマイルを使用もしくは、ANAカードファミリーマイルを使用の2つから選択することができます。
チェックイン・搭乗
チェックインと搭乗については、通常の特典航空券と変わりません。スキップサービスやオンラインチェックインも利用することができます。
上述しておりますが、変更の際はWEB手続き等できないなどの違いはあります。
当初予約した便にそのまま搭乗する場合は、不便なく利用できます。
まとめ
以上が、ANAファミリーマイルの解説でした。家族みんなが貯めたマイルを効果的に使用することができるため、メリットの大きいサービスです。マイルの有効期限は原則3年という期間が設けられていますので、失効してしまう前に、ご家族が保有しているマイルを有効活用することができるようになります。
メリットが大きい反面、注意事項やデメリットもありますが、よく理解した上で利用する分には全く支障はありません。
ANAファミリーマイルを上手く活用して、家族みんなで楽しい旅をしましょう。
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