e JALポイントは、JAL Webサイトで航空券・ツアーの支払いに利用することのできるポイントです。1ポイント=1円相当として利用できます。e JALポイントは、1マイル=1.5ポイントの換算率で交換することができます。この記事では、e JALポイントが1マイル1.5円相当であることについて、得なのか損なのかを検証し、お勧めの利用パターンを解説していきます。
e JALポイントとは
JALマイルから交換可能
JALのマイルを使いたくても特典航空券に交換できるほどのマイルを持っていないときや、航空券代金を少しでも安くしたいというときに、e JALポイントに交換するという選択肢があります。
マイルを有効期限切れになって失効してしまう前の活用先としても有効です。
JALマイルからの交換レート
- 1,000JALマイル=1,000e JALポイント(100%)
- 10,000JALマイル=15,000e JALポイント(150%)
1000マイル単位で交換できます。
ポイントなのが10000マイルを一度に交換した場合は、1.5倍の15,000ポイントに交換できます。1000マイルでは1000ポイントにしか交換できないことに注意です。
交換方法(交換後即時利用可能)
マイルからe JALポイントに交換する方法は簡単です。
1.JALマイレージバンクにログイン
2.「マイルを使う」→「e JALポイント特典」
3.交換へ進む
交換が完了したら、即座にe JALポイントが反映されます。
そして、ポイントの利用もその時点からできます。交換までの期間がないことはメリットであります。
e JALポイントの有効期限・延長方法
e JALポイントには有効期限があります。有効期限は交換した日から1年後の同月末です。
マイルは3年間の有効期限がありますが、e JALポイントは1年間と短いので注意が必要です。
ただし、その有効期限を延長させる方法があります。
それは、 有効期限内に追加でマイルをe JALポイントに交換したとき、保有しているe JALポイントも含めすべてのポイントが、最新の有効期限に更新されます。
年に1回マイルをe JALポイントに交換するだけで、半永久的に有効期限を延長し続けることができます。1年という有効期限では、予定が立たずにうまく利用できなかった、なんてこともあるかと思いますが、そんな際はマイルから交換して有効期限を延長させることができるのはメリットが大きいです。
使用可能範囲は本人・会員の配偶者・会員の二親等以内の親族
ポイントを使用可能な範囲が限定されている点には注意が必要です。航空券に関しては、ポイントを使用できる範囲が、会員本人、会員の配偶者、会員の二親等以内となっています。こちらは、会員本人が飛行機に搭乗する必要はありません。
国内・海外のツアーでは、会員本人が代表者として予約をし、会員の配偶者、会員の二親等以内となっています。こちらは、会員本人のツアー参加が必須となります。
ポイントはネット経由でのみ利用可能
ポイントの使用法について解説します。e JALポイントはネット経由での予約・購入時にのみ利用することができます。
e JALポイントの使用対象外
- 国内線(JALビジネスきっぷ、e ビジネス6)
- 国際線(海外発)
- 海外ダイナミックパッケージ
- 特典航空券の税金・燃油サーチャージ
航空券予約
まずは、JALのWEBサイトで航空券を予約します。航空券は国内線と国際線の両方に対応しています。予約完了後、Webサイトの購入画面で「e JALポイント+クレジットカード」のタブを選択して使用ポイント数を入力します。使用は国内線の場合10円単位、国際線の場合1円単位となっています。
金額は搭乗者ごとに決めることができます。「充当額を確定する」ボタンをクリックまたはタップすると、ポイント利用額が計算されます。
ポイントが足りない部分の金額はクレジットカードで支払いをすることができます。
JALパックツアー
JALパックツアー、JALダイナミックパッケージ、マイルツアーで利用することができます。このうち、JALダイナミックパッケージは国内のみ対応しており、海外は利用することができません。
1円単位での支払いに充当でき、ポイントが足りない部分の金額はクレジットカードで支払いをすることができます。
メリット・デメリット
メリット1:払い戻しができる
航空チケットやツアーをe JALポイントを使用して購入した後に、キャンセルをした時、支払い時に使用したe JALポイントを払い戻しされます。キャンセル料や所定の手数料がかかる場合は、お金よりもe JALポイントが優先して充当されます。
メリット2:JALマイルやフライオンポイントが加算
e JALポイントはお金と同じような扱いとなることから、ポイントを使用してチケットを購入した場合もJALマイルやフライオンポイント(FOP)が積算されます。
マイルをそのまま特典航空券に交換した場合は、マイルやFOPは積算されません。FOPは会員ステイタスを得るために使われるポイントです。e JALポイントでのチケット購入は、マイルをたくさん持っていれば、実費負担なしで会員ステイタスを獲得する手段でもあります。
デメリット1:1.5倍にするためには10000マイルが必要
1.5倍のレートで交換するためには、10000マイルが必要。1000マイルでは、1倍のレート、1000円分のポイントにしかなりませんので、お得具合が減ってしまいます。
デメリット2:マイルに戻すことは不可
マイルをe JALポイントに交換することができますが、反対にe JALポイントをマイルに交換することはできません。それぞれを有効に活用するためには、有効期限や使用タイミングなどを見計らって、交換する必要があります。
e JALポイントの1.5倍レートはお得なの?
ここでは、e JALポイントとJALマイルを比較していきます。せっかく貯めたJALマイルをe JALポイントに交換してしまうと損をしてしまうのではないかと心配になります。では実際にはどうなのでしょうか。
一概には比較できないもののチケットによっては得をする
飛行機のチケットは日時やシーズン、キャンセルの可否、変更の可否、購入する時期などによって金額は大きく異なります。そのため、どのタイミングでも、マイルとポイントのどちらが絶対的にお得というとこはありません。ただし、タイミングによっては、e JALポイントの方がお得だということもあります。
【国内線】東京から沖縄のチケットでの比較例
一つの例として、2023年6月最安値の東京沖縄路線を検討していきます。
東京-沖縄那覇の特典航空券必要マイル数は片道9000マイル~(諸費用+610)でした。
9000マイルの1.5倍は13,500円です。つまり13,500e JALポイントとなります。実際の交換には10000マイル必要ですが今回は仮の計算とさせてください。
マイルを使用した特典航空券の場合、13,500+610=14,110円と計算できますので、この金額よりもe JALポイントを使用した方が安ければお得ということになります。
次に通常のお金を支払うチケットを見てみると、13,150円(往復セイバーの半額分)でした。
東京-沖縄の検証
金額 | 付与マイル | FOP | 実質 | |
特典航空券 | 14,110円(9000マイル+610円) | 0 | 0 | 14,110円 |
e JALポイント | 13,150円(8767マイル分) | 738 | 1,676 | 12,043円 |
e JALポイントの場合はマイルとFOPが付与されるのがメリットでもあります。付与マイル数は、JALカードの保有や会員ステイタスによって、追加ボーナスがあります。
付与されるマイル738マイルを、さらに1.5倍すると1,107e JALポイントとなります。これを航空券代から差し引いて実質金額を出しました。
この場合ですと、e JALポイントを利用した方が1000円近く安くなる計算です。
【国際線】東京からハワイのチケットでの比較例
続いてハワイ(ホノルル)までの路線を検討してみます。そもそも、特典航空券が取れればラッキーというような路線ではあります。
こちらの路線の場合、必要マイル数は往復40000マイルです。
e JALポイント=65000ポイント分となります。さらに往復で5,364マイルの付与があるとすると、8046ポイント分となります。これを差し引いた、56954円よりもチケットが安い場合は、e JALポイントの方がお得といえます。
2023年6月のチケットを見てみると片道81500円、往復163000円でした。
東京からハワイまでの場合は、特典航空券が断然お得という結果になりました。
JALセールの時はe JALポイントに軍配
何回もあることではありませんが、JALの国内線全路線6600円のセールが開催されました。
どれだけ遠い距離のチケットを購入しても6600円というのはJALの中でも破格の設定ではあります。
こちらを仮にe JALポイントで支払うと考えた場合、マイル換算すると、6600÷1.5=4400マイルです。4400マイルでは、通常の特典航空券を発券することはできませんので、このような場合は確実にe JALポイントを利用することがお得であるといえます。
さらに、このセール運賃にも搭乗マイルやFOPが付与されます。
注意:1マイルの価値=1.5円以上のこともある
上述のマイルとe JALポイントの比較ですが、こちらはあくまでもJALマイルの価値が1マイル=1.5円とした場合です。しかしながら、多くの場合においてJALマイルは2円~数円以上の価値があるといわれています。
JALマイルを2円以上の価値で使うことの多い方には、e JALポイントに交換するのは向かないかもしれません。1.5円固定ということを念頭に置かなければなりません。
特典航空券は予約競争
特典航空券は、予約可能な座席数に限りがあります。そのため有償航空券に比べると、予約競争でチケットの確保のハードルが上がります。すべての便に当てはまるわけではありませんが、人気の便、時間帯ほどすぐにチケットがなくなってしまします。
そういう意味では、e JALポイントであれば、通常の有償航空券と同じように購入することができますので、予約が容易といえます。予約のしやすさ、競争のように予約をする必要がないという意味において、e JALポイントはメリットがあるといえます。
ステイタス修行に活用できる
JALの上級会員ステイタスであるJGC(JALグローバルクラブ)の取得を目的に飛行機に搭乗するJGC修行にもe JALポイントは役立ちます。
生涯かけて貯められる、Life Statusポイントを1,500ポイントを貯めることでJGCを獲得することができます。
通常、マイルを使用した特典航空券では、このポイントを貯めることはできません。しかし、マイルをe JALポイントに交換してチケットを購入すれば、ポイントを貯めることができます。
そのため、半永久的にJALの上級会員資格を維持できるJGC獲得のための修行にも向いているといえます。
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【概要】JGC修行を実践してJAL上級会員になる方法を解説(JALグローバルクラブ)
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最低100マイルから交換可能なキャンペーン
2023年6月30日までのキャンペーンとして、100マイルから100e JALポイントに交換できます。使っていないマイル、端数として余っているマイルを100マイル単位で交換できるのはありがたいです。
また、100マイルでも交換をすると、保有しているすべてのe JALポイントの有効期限を1年延長させることができます。