那覇空港から北谷(ちゃたん)まで、ノンストップで直行するシャトルバス「北谷エアポートエクスプレス」が2021年11月より運行しています。沖縄本島の新た交通手段として注目を集めています。今回、北谷町から那覇空港まで乗車してみたところ、なんと乗客は自分らだけでした。
ブログ乗車記としてご紹介していきます。
北谷エアポートエクスプレスとは
那覇空港から北谷までを最短所要時間45分で結ぶシャトルバスです。観光客に便利な移動手段です。
北谷観光MaaSプロジェクトの一貫でスタート
北谷エアポートエクスプレスは「北谷観光MaaSプロジェクト」の一環で始まった事業です。このバスに乗って那覇空港から北谷に移動して、北谷に到着してからは、美浜シャトルカートやレンタカーを借りて移動する流れをMaaS事業として展開しているものになります。
料金
大人(13歳以上)・・・1,500円
小人(6~12歳)・・・750円
幼児(5歳以下)・・・無料
料金に含まれるもの
- バス代金(片道)
- 食事券/引換券(ポーたま1個(大人のみ)、シーフードハウスピア54食事券大人500円、小人250円)
- バスガイド
購入方法(WEB・電話・窓口)
チケットの購入方法は3通りです。
- WEB・・・公式HPにて予約
- 電話・・・人数と時間を伝えて予約、支払いは窓口
- 窓口・・・空席があれば出発直前に購入可能
那覇空港1Fカウンター ☎080-1754-7229 (9:30~18:30)
北谷トランジットセンターカウンター ☎080-1754-9286 (10:00~21:00)
※クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、現金での支払いに対応
乗り場
時刻表
特徴とメリット・デメリットから向いている人
なんといっても一番のメリットは時短です。那覇空港から北谷まで直行で、どの停留所にも止まりません。そのため、公共交通機関としては最短で移動することができます。
ココがポイント
走行ルートが那覇市の市街地をすぐに抜けるので、沖縄でハマりがちな渋滞も心配無用です。
ポーたま(ポークたまごおにぎり)引換券、もしくは北谷にある「シーフードハウスピア54」の食事券(大人500円分)が料金に入っています。
ただし、デメリットがあります。
それは料金が他の公共交通機関に比べて高いということ。
路線バスやリムジンバスであれば片道800~1,000円です。
少し高い料金を支払ってでも、移動時間を減らして滞在時間を増やしたい方に向いているといえます。
レンタカーや他のバスとの比較
北谷までの移動手段としては、レンタカーと公共交通機関が考えられます。これらについて比較をしていきます。
レンタカーとの比較
レンタカーとの比較してみます。レンタカーは自分で自由に運転できるので、最短・最速で到着するのではないかと思いきや、そうとも限りません。那覇空港でレンタカーの貸出・返却をするためには、空港から送迎バスに乗って、レンタカー屋に向かう必要があります。レンタカー屋に向かうための所要時間だけでも20分以上はかかります。
ハイシーズンでの利用となると、待ち時間も多く発生してしまうため、それだけの時間をロスしてしまいます。
返却時にはフライトの時間に余裕をもってレンタカー屋に到着し、行きと同じように時間をかけて空港に向かう必要があります。
北谷と空港の移動では、貸出・返却時間を考慮すると45分以上は必ずかかります。そのため、北谷エアポートエクスプレスのが時短になります。
那覇空港に到着したらすぐに北谷エアポートエクスプレスに乗車し、北谷に向かってから、北谷のレンタカー屋で借りるということもできます。
他の公共交通機関との比較
カリー観光らくらくバス
片道1,000円で那覇空港⇔北谷を移動することができます。所要時間は約58分です。途中の停留所がありますので、北谷エアポートエクスプレスよりも所要時間が13分長くなります。
空港リムジンバス
片道810円で那覇空港から北谷町にあるホテルまで運行しています。60分~70分の所要時間です。途中、数か所のホテルを経由しますので、所要時間はその分多くかかります。
路線バス120番
片道800円で那覇空港から桑江まで60分の所要時間です。通常の路線バスですので、停留所の数は多め。荷物が大きい場合は、収納場所に入れることができず、少し大変かもしれません。
実際に乗車してみた
乗車したのは、冬期の日曜日。時間としては最終のバスである16:40分北谷出発のバスを予約しました。
バスは電話で当日に予約しました。どのくらいの混雑・予約状況なのかわからなかったのですが、予約することができました。
パンフレット
北谷トランジットセンターにパンフレットがありました。▼
北谷トランジットセンターに到着
北谷トランジットセンターは、チケットの販売場所兼、待合室のような場所です。北谷観光MaaSの拠点となります。
椅子がたくさん用意されていますので、バスの出発直前まで座って待つことができます。
バスが到着し、乗車時間になると、待合室にて出発の案内がありました。
椅子に座っていたのは自分たちだけで、他に誰もいない閑散とした状況です。
1組だけが案内される形で、バスに乗車。
バス停に到着
バスは建物の正面に到着していました。
バスは通常の大型バスです。あとから乗客が来るんじゃないかと思いつつ乗車しました。
バスに乗車・那覇空港へ出発
バスの車内はこんな感じです。▼
ご覧の写真の通りの空席状況のままバスは出発。
まさかガラガラの貸切バスに乗るとは思いませんでした。
運転手さんとガイドさんが乗っていますので、2名の乗員に対して、私達乗客が2名というおかしな状況です。
他に人がいないので、シートを思い切り倒して、他人の目を気にすることなくくつろぎました。
公式サイトにはバスガイドによる観光ガイドがあるとの記載があり、他の口コミを見るとガイドさんによる民謡披露もあるとのことでした。
ですが、乗車人数が少なかったからなのか、那覇空港行きだからなのかはわかりませんが、行き先案内以外はありませんでした。民謡や沖縄の観光案内は無かったです。
景色を眺めているうちにあっという間に、那覇空港へ到着。
自分以外の乗客がいないため、降りるときもすぐに降りられます。
逆にすぐに降りないと、運転手さんとガイドさんを待たせてしまいます(笑)
出発ロビーのチェックインフロアに到着しますので、荷物をすぐに預けることができます。
美浜アメリカンビレッジ
美浜アメリカンビレッジは、ショッピングやグルメ、カフェなどが充実しています。米軍基地が近いこともあり、外国人も見かけます。どこをとっても、写真映えする街です。
立地的には、県中部に位置していることから、那覇市へも、県北部へもアクセスしやすい場所に位置しています。
北谷観光だけでも1日楽しめる街ですので、北谷エアポートエクスプレスに乗って、訪れてみてはいかがでしょうか。