ANAの国内線で運航している上位ランクの座席であるプレミアムクラスについて、実際に搭乗した際の写真と共に、普通席との違いを中心に解説していきます。プレミアムクラスは搭乗前から降機後まで、快適で行き届いたサービスを受けることができます。
プレミアムクラスとは
ANAの国内線には普通席とプレミアムクラスの2種類の座席があります。プレミアムクラスは座席前方に位置しているので、普通席に乗った際も通りがかりで見たことがあるという方もいると思います。
プレミアムクラスは、普通席では通常受けることができないサービスが提供されます。特典の一例として、優先チェックイン、専用チェックインカウンター利用、ANAラウンジ利用、優先搭乗、機内食、預け入れ手荷物優先受取etc、他にもきめ細やかなサービスを受けられます。
様々な特典が受けられるプレミアムクラスですが、当然、航空運賃は高く設定されています。
続いて、プレミアムクラス搭乗時に受けられる特典の内容についてご紹介していきます。
上級会員向けの専用チェックインカウンターを利用可能
搭乗前にまず向かうのが、チェックインカウンター・保安検査場です。プレミアムクラスの搭乗時は、専用チェックインカウンターを利用できます。
専用チェックインカウンターが設置されていない空港でも、優先レーンに並ぶことができますので、一般の方よりもスムーズに手続きができるようになります。
▼那覇空港の専用保安検査場
手荷物許容量の特典
預入可能な手荷物の許容量優待があります。普通席では１人当たり２０キロまで無料ですが、プレミアムクラスはその倍の４０キロまで無料です。
サイズの規定はあるものの、個数制限はないことから、通常の倍の手荷物を預け入れできるというのはかなり価値があります。
ANAラウンジ
プレミアムクラス利用時はANAラウンジを利用することができます。当日の搭乗券をラウンジ受付にて機械に読み込ませるだけで入室することができます。
ドリンクメニューはソフトドリンク、ビールサーバー、ウイスキー、青汁などがあります。
ANAサイトより
▼グラスをセットするだけで生ビールが注がれます。
座席はこのような感じです。
ANAサイトより
▼羽田空港ANAラウンジの座席
▼伊丹空港のANAラウンジ
▼那覇空港のANAラウンジ
▼広島空港のANAラウンジ
搭乗時間になるまで、ゆっくりとくつろぐことができます。空港に早くついてしまった場合に重宝します。
優先搭乗
搭乗前の特典として、優先搭乗のサービスがあります。プレミアムクラスはダイヤモンド会員などのグループ１に続く、グループ２で搭乗することができます。
機体によっては５００人近い人が搭乗する中で、優先搭乗ができるというのは、待ち時間が少なく、一足早く座席につくことができるといったメリットがあります。
座席が広く快適
プレミアムクラスの座席は普通席と比較するとかなり広いです。機体によっては、フルフラットすることができるなど、移動の疲れがほとんどなく快適です。足を思いきり伸ばしても前の席に届かないくらいです。
▼B787
▼B777
長距離路線ほど、座席が快適だと助かります。
プレミアムクラスの機内食
離陸して安定飛行に入ったら、すぐに食事の準備が始まります。ANA国内線で機内食は、プレミアムクラスだけです。離陸の時刻によって、提供される食事が異なります。
ドリンクはソフトドリンク、アルコール（スパークリングワイン、ビール）など豊富です。
食後は食器をすぐに下げてもらい、食後のドリンクも注文することができます。CAさんが手厚い気配りをしてくださり、追加のドリンクやその他要望などを聞いてくれました。コーヒーを注文してからしばらくして、冷めてしまった飲み物を新しいものに交換するかどうか尋ねられるなど、丁寧な接客でした。
CAさんはコミュニケーションを大切にしてる様子で、食事は満足できましたか？、機内ではゆっくりできましたか？など聞かれました。このときは、羽田ー石垣路線の長距離だったからかもしれません。
夜に搭乗した際は、ご飯の量もそれなりにあります。▼
ティータイム時間に搭乗した際は、このような軽食が提供されました。▼
路線や時間帯によってさまざまなメニューが提供されますので、機内での楽しみの一つになります。
降機時の順番も最優先
飛行機を降りる順番は前方のプレミアムクラスが最優先となります。ドアが開くとすぐに降りることができます。普通席だと、後方座席の場合は、飛行機から降りるのに10分くらいかかることも少なくありません。せっかく旅先に到着したのに、飛行機の外にしばらくの間出ることができないというのは、もったいないと感じる方もいるのではないでしょうか。
プレミアムクラスであれば、最速降機ができるのがメリットです。
プライオリティタグ（手荷物優先受取）
プレミアムクラス搭乗時は手荷物預け入れのタグにプライオリティという文字が書かれています。これにより、目的地空港に到着時に、優先的に預入手荷物を受け取ることができます。大型機などで、預け入れの手荷物が多い便だと、手荷物が受け取れるようになるまでかなり時間がかかることがあります。
手荷物をすぐに受けとれるので、スムーズに目的地や自宅に向かうことができます。時間の節約になるメリットがあります。
プレミアムクラスはコスパが高い
プレミアムクラスのサービスについてご紹介していきました。ポイントをまとめると次のようになります。
ポイント
・専用のチェックインカウンターを使い、ANAラウンジを利用可能
・優先搭乗、座席ゆったり、機内食を食べられる
・CAの丁寧なサービス、預入荷物の優先扱い
以上のようなサービスを受けることができます。
飛行機の種類にもよりますが、プレミアムクラスの座席数は、1機あたり最大でも30席程度しかありません。それだけ限られた特別な座席なのだということがわかります。
チケットの種類によっては5万円以上するプレミアムクラスですが、空席がある場合のアップグレードであれば数千円から利用できることもあります。
金銭的価値以上に快適に移動することができるプレミアムクラスを利用してみてはいかがでしょうか。
