タクシーには、法人タクシーと個人タクシーの2種類があります。多くはどこかの会社が運営している法人タクシーですが、個人タクシーも街中には走っています。この記事では、個人タクシーとはどのようなものなのか解説していきます。
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法人タクシーと個人タクシー
タクシーの種類は2種類。法人タクシーと個人タクシーです。それぞれの違いは、次の通りです。
法人タクシー
経営者が1名以上の運転者を使用して、複数台のタクシーを運営する企業体の組織を、主に法人タクシーと呼ばれます。
基本的に、街中に走っている大半のタクシーは、どこかの会社に所属するタクシーで、法人タクシーといえます。
運転手は企業の従業員ですので、給与体系や勤務体系はそれぞれの企業に依存します。また、運転手によりサービスに差が出にくいということも法人タクシーの特徴です。
法人タクシーであれば、知っている会社も多いので、安心感があります。
個人タクシー
法人タクシーに対して、個人タクシーはどうでしょうか。
個人タクシーは、個人が1車両を所有し、個人の事業として運営するタクシーを、主に個人タクシーと呼ばれる。ただし、法人タクシーという比較の上での言葉なので、実際に個人タクシーが法人格を取得している場合もある。
見分け方としては、屋根についている行灯（あんどん）に個人と書かれているので簡単に判別できます。
自営業者と同じで、タクシーの運賃売上がそのまま収入になり、独自のサービスを展開するなど、企業に属していないことによる縛られない営業を行っています。
車種や内装にこだわったり、おしぼりを提供したりするなど、独自のサービスを展開することの自由が個人タクシーにはあります。
車種については、ドアの開口部寸法や窓ガラス、トランクの両量についての車両基準が法人タクシーに比べて、幅広い選択が可能となっています。
個人タクシーに必要な資格
個人タクシーには必要な資格があります。それは次の通りです。
自動車運転免許の第二種免許を所持している必要があります。また、事業区域内で運転を職業とした期間（事業者で継続して10年以上勤務）、一定期間以上無事故無違反、運転資金、営業拠点の確保、法令及び地理試験の合格等が必要になります。
ドライバーとして十分な知識と経験がなければ、個人タクシーを運営することはできません。
個人タクシーのはランクがある
個人タクシーにはサービス品質や技能・経験・知識等が利用客にわかるように３つのランクが設定されています。一つ星、二つ星、三つ星の順にランクが上がります。三ツ星を見つけたら、経験豊富なドライバーの運転するタクシーだということが一目でわかるようになっています。
個人タクシーは質が低いのか
個人タクシーは、接客やサービスの質が低いので利用したくないという、話を聞いたことがあります。それは正しいことなのでしょうか。
それは、必ずしもそうとは限りません。理由の一つとして、個人タクシーの資格として、実務経験が10年以上を条件としていることから、ベテラン運転手しかいないという点です。タクシーの運行や地域の道路を熟知したドライバーが運転をするので、乗客も安心できる面があります。交通状況や渋滞の予測などをしながら運転してもらえば、利用客としてのメリットもあります。
また、接客面でいうと、ほとんどの個人タクシーは組合に加入しており、利用客からのクレームは、組合を通じて改善が図られます。
交通事故や交通違反についても、組合に報告義務があり、免許更新の際には無事故証明書が求められます。そのため、タクシードライバーは常に無事故・無違反を心がけて運転していることかと思います。
以上のように、個人タクシーだからと言って、必ずしも質が低いとは言えないということがわかります。ただし、法人タクシーも組織としてサービスの質や接客応対の向上に常に努めているので、どちらが良いというわけではありません。また、自由度の高い、個人タクシーという業態だからこそ、個人タクシーの中での質のの高い・低いがあることは間違いありません。
東京都内の個人タクシーの例
東京都個人タクシー協同組合（東個協）
日本最大の個人タクシー組合で屋根にカタツムリの行灯がついています。
別名、でんでん虫のタクシーと呼ばれています。
配車申し込み用電話番号：０３－３３８３－３１１１
個人タクシーの疑問
個人タクシーと法人タクシーどっちが安い？
結論から言うと、ほとんど差はありません。多くの場合、まったく同じ料金体系が設定されています。料金というものは、タクシー業界全体に大きな影響を及ぼしますので、一部の業者だけ安い、高い、ということはなく、基本的にどの会社も統一されています。同様に個人タクシーの料金も法人タクシーと、ほとんど変わらない運賃が設定されています。
車内に忘れ物をしてしまったときにどこに問い合わするの？
個人タクシー事業者は、忘れ物を発見した場合、最寄りの交番に届け出をするとともに、所属する団体に連絡をすることとしています。
領収書があれば、所属団体名と電話番号が記載されているので、そちらに問い合わせをします。領収書がない場合は、近くの警察署または交番に相談する必要があります。
個人タクシーに苦情・クレームを言いたいときの問い合わせ先は？
ドライバーの接客態度や、サービスについてなど、苦情を言いたいとき、法人のタクシーであれば、会社名がわかるため問い合わせすることができますが、個人タクシーの場合はどうでしょうか。ドライバー本人の連絡先を知らないことがほとんどだと思いますので、個人タクシーの協同組合に連絡します。
車のナンバー、運転手の名前、乗車降車場所、乗車時間がわかると運転手の特定が早まります。
個人タクシーの組合に加入していない場合もあります。その際は、タクシーを所管する国土交通省の陸運局に連絡を入れるようにします。
個人タクシーを配車依頼することは可能？
特定の運転手の電話番号を知っている場合は、電話で配車や予約をすることとなりますが、知らない場合はどうでしょうか。
それは、地域の個人タクシー協同組合に配車連絡をすることで、呼ぶことができます。特定の運転手を配車することはできませんが、組合に加入する個人タクシーを呼ぶことができます。
配車の連絡方法として、電話での連絡も可能ですが。組み合によっては橋者アプリを利用することもできます。
タクシーアプリGO
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②｢会社指定｣ → ｢タクシー会社指定｣をタップする
③タクシー会社一覧より｢東京都個人タクシー協同組合｣をタップする
※乗車場所付近に個人タクシーがいない場合はタップできません
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