1. 海外でクレジットカードを盗難されたときの危機と対応の重要性
海外旅行中にクレジットカードを盗まれた…そんな瞬間、あなたの頭の中は真っ白になるかもしれません。
言葉も通じず、土地勘もない異国の地で、財布の中の頼みの綱=クレジットカードが失われることは、想像以上に大きなダメージをもたらします。特に近年では、ホテルのチェックインからレストラン、ショッピング、さらには緊急時のキャッシングまで、カードがあらゆる場面で必要とされており、盗難・紛失=「行動不能」に直結します。
・ローマの地下鉄でスリに遭い、カードが抜き取られていた
・バリのレストランでバッグごと盗まれ、帰国便のチェックインに支障
・ニューヨークの路上でカードがスキミングされ、即日不正利用
なぜ「海外のカード盗難」は国内よりも深刻なのか?
海外では、盗難被害の発生場所や手口が多様であることに加え、対応が遅れると被害額が拡大しやすいという特徴があります。
- スキミング機器の高性能化により、不正利用が一瞬で行われる
- 盗難直後にオンラインで買い物されるケースも多い
- 現地の警察やホテルに日本語が通じないため、初動が遅れる
さらに、日本のように「落としたら出てくる」文化が期待できない点も無視できません。海外では「返ってこない前提」で即行動することが被害を最小限に抑えるカギとなります。
初動対応で“旅の命運”が決まる
実際、カードの盗難に遭ったあとに正しく迅速な対応を取れたかどうかで、その後の旅の快適さは大きく変わってきます。
例:対応が早かったAさんの場合
→ 到着後すぐにJCBプラザに電話。カード停止+緊急再発行を依頼し、
48時間以内に代替カードを受け取り、旅行を継続できた。
例:対応が遅れたBさんの場合
→ 翌日まで行動せず放置。合計20万円以上の不正利用が判明し、
旅行保険でもカバーできず全額自己負担に。
こうした差を生むのは、「日本語でのサポート窓口の有無」と、「カード会社の海外対応体制」です。
次の章では、実際に日本語で対応してくれるクレジットカード会社の一覧と、盗難時に活用すべきサポートサービスをまとめてご紹介します。
2. 日本語対応があるクレジットカード会社の緊急海外サポート一覧
海外でのカード盗難時、日本語で対応してくれるサポート窓口の有無が旅の安心感を大きく左右します。ここでは、日本語対応可能な主要クレジットカード会社の「盗難・紛失時の緊急連絡先」や「再発行サービス」をご紹介します。
ほとんどの会社が24時間対応・年中無休のコールセンターを設けています。
JCBカード|JCBプラザコールセンター(海外専用)
- 対応言語:日本語・英語(24時間365日対応)
- サービス内容:カードの緊急停止、再発行手続き、緊急キャッシュサービス
- 番号例:+81-3-5778-8379(国際通話)
- 詳細URL:https://www.jcb.jp/services/hotline24.html
JCBブランドのカードを持っていれば、世界60都市にあるJCBプラザで日本語サポートが受けられます。再発行カードの現地受取も可能。
三菱UFJニコス(MUFG・DC・NICOSカード)
- サービス名:海外専用緊急ホットライン(DCホットライン24)
- 対応言語:日本語(コレクトコール対応)
- サービス内容:カード停止/再発行、現地キャッシュサービス
- 番号例:+81-3-5970-7228(MUFGカード)
- 詳細URL:https://faq01.bk.mufg.jp/faq/show/453
MUFGやDCカードは、紛失・盗難専用の日本語サポート窓口を設けており、コレクトコール(通話料相手持ち)での通話が可能です。
楽天カード(VISA・JCB・Mastercard)
- 緊急連絡先:+81-92-474-9256(海外から)
- 対応言語:日本語(24時間365日)
- サービス内容:カード停止、緊急カード発行(発行料無料)
- 詳細URL:https://www.rakuten-card.co.jp/overseas/help/emergency/
楽天カードは、海外からでも日本語オペレーターに直接つながるサポート体制を整えています。再発行カードは一部地域で現地受取も可。
ライフカード(LIFEカード)
- サポート窓口:LIFE DESK TOKYO(緊急対応専用)
- 連絡先:+81-3-3431-1031
- 言語:日本語(24時間)
- 詳細URL:https://www.lifecard.co.jp/basic/019.html
ライフカードは、世界各地から日本語で連絡できる「LIFE DESK TOKYO」を設けており、盗難・紛失時の即時対応が可能です。
アメリカン・エキスプレス(Amex)
- 日本語ホットライン:+81-3-3220-6100
- 緊急カード発行:一部国で即日対応可
- 詳細URL:https://www.americanexpress.com/jp/customer-service.html
アメックスは「グローバル・アシスト」を提供しており、カード盗難時には24時間365日、日本語サポートを受けられます。
VISA・Mastercardの提携カード利用者向けサポート
提携カード(例:イオンカード、エポスカードなど)でも、各社が独自に海外緊急ダイヤルを設けています。
契約先のカード会社ごとに緊急連絡先を確認し、スマホに登録 or 紙に控えておくと安心です。
📌 まとめ:
海外対応が強いクレカ会社は「JCB」「楽天カード」「三菱UFJニコス」「Amex」など。
日本語対応があるかどうかは、発行元の「サポート情報」を事前に確認しておくことが必須です。
次章では、カードを盗まれた際の実際の対応ステップを、緊急時にも迷わず行動できるように、ステップ形式でご紹介します。
3. 海外で盗難発覚 → 対応ステップ完全ガイド(3ステップ)
クレジットカードの盗難に気づいた瞬間、まず取るべき行動は「落ち着いて、順番に処理」です。ここでは、緊急時に迷わず動けるよう、対応フローを3ステップに分けて解説します。
STEP1:カード停止 → STEP2:盗難届提出 → STEP3:カード再発行
STEP 1:カード会社にすぐ連絡して「利用停止」する
まず最優先で行うのが、クレジットカードの利用停止。これにより、不正利用を防ぐことができます。
- カード裏面の番号、または日本語対応ホットラインに即電話
- 海外では「コレクトコール(通話料相手持ち)」が利用可能な会社も多い
- スマホ通話が不安な場合、ホテルの電話を借りるのも手段
ポイント:利用停止処理が遅れると、その間に不正利用されてしまうことがあります。気づいたら1分でも早く電話を。
❌ やってはいけない例:
「Wi-Fiがつながらないから明日でいいや」と先延ばしにする行為。
⇒ 数時間の遅れで、数万円の請求が発生することも。
STEP 2:現地の警察に「盗難届」を提出する
カード会社の利用停止と並行して、現地警察に盗難・紛失届を出す必要があります。これは後の保険請求や補償申請にも必要です。
言葉に不安がある方は、ホテルのフロントや観光案内所に通訳を依頼しましょう。
英語で伝える場合は以下のようなフレーズが便利です:
(クレジットカードを失くしました。届出をしたいです)
提出時に必要な情報:
- 盗難に遭った日時・場所
- カード会社名・カード番号(控えてあれば)
- 本人確認書類(パスポートなど)
届出後には「盗難証明書(Police Report)」を必ず受け取りましょう。
STEP 3:カード会社に「再発行/緊急カード」を申請する
カード停止と警察届出が終わったら、次はカードの再発行を依頼します。
多くのカード会社では、一時的に使える「緊急再発行カード」を、現地ホテルなどで受け取ることができます(地域やブランドによる)。
⚠ 再発行時の注意点:
・緊急カードは「ショッピング専用」でキャッシング不可のケースあり
・受け取りに2〜3営業日かかる場合もある
・日本帰国後に正式な新カードが郵送される流れが多い
一部のカード会社(JCB、アメックス、楽天カードなど)は、現地スタッフによる対応サポートを提供しています。
このようなサービスを事前に調べておくことで、いざというときの安心感が違います。
- STEP1:カード停止(1分でも早く)
- STEP2:現地で盗難届提出(Police Reportをもらう)
- STEP3:再発行カードの申請と受け取り
この3ステップを知っているかどうかが、海外旅行中のトラブル耐性に直結します。
次章では、再発行カードの発行スピードや地域対応など、カード会社別の違いを詳しく比較していきます。
4. 各社の「緊急カード再発行サービス」詳細比較
カードの盗難時に頼れるのが「緊急カード再発行サービス」。しかし、対応スピードや受取方法はカード会社によって大きく異なります。
ここでは、日本で特に利用者の多い5社(JCB、楽天カード、三菱UFJニコス、ライフカード、アメリカン・エキスプレス)を中心に、緊急再発行サービスの比較表を掲載します。
| カード会社 | 再発行対象 | 発行スピード | 受け取り方法 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| JCB | JCBプロパーカード | 最短48時間 | 滞在先のホテルなど | JCBプラザで手続き可 |
| 楽天カード | 楽天カード(VISA/JCB) | 原則3営業日以内 | 一部地域でホテル受取可 | JCB提携で手続き |
| 三菱UFJニコス | MUFG/DC/NICOS | 2〜4日 | 滞在ホテルなど | VISA・Master対応可 |
| ライフカード | LIFEカード全般 | 数日(地域により異なる) | 日本国内で受取推奨 | 現地再発行非対応エリアもあり |
| Amex | アメリカン・エキスプレス | 最短即日 | 現地配送(グローバル・アシスト) | エリアによっては最速対応 |
緊急カードの「機能的な制限」に注意
緊急再発行カードは「応急処置用」として発行されるため、通常カードと比べて以下のような制限があります:
- キャッシング機能なし(現金引き出し不可)
- 国内では使用不可(一時的なカードの場合)
- 有効期限が短い(例:30日〜90日程度)
- ブランド(VISA/JCBなど)が仮カードと異なる場合あり
再発行時に用意すべき情報
緊急カードを申請する際は、以下の情報を伝えるとスムーズです:
・滞在先のホテル名・住所・電話番号
・連絡可能なメールアドレスまたは携帯番号
・紛失日時、盗難に気づいた経緯
不明点がある場合は、日本語対応オペレーターに正直に相談することで、柔軟に対応してくれることが多いです。
・再発行対応はカード会社によって「スピード・方法・制限」が異なる
・AmexやJCBは対応エリアが広く、スムーズに再発行できる傾向あり
・現地再発行に対応していないカードは、帰国後対応になることもある
次章では、こうした緊急時の連絡で重要になる「日本語サポート窓口の使い方」や、「通信手段の確保」について詳しく解説します。
5. 日本語対応の電話窓口を使うポイントと通信方法
クレジットカードの盗難時、最も重要なのが「カード会社への連絡」です。しかし、海外からの通話には注意すべき点が多く、誤ると通話できなかったり、多額の国際通話料が発生する可能性もあります。
ここでは、海外から日本語対応窓口に安全・確実に連絡する方法をまとめました。
① コレクトコール(通話料相手持ち)を活用する
多くのカード会社は、「コレクトコール(通話料を受信者が負担)」での通話を許可しています。
たとえばJCB、三菱UFJニコス、ライフカードなどは、次のように明記しています:
「海外からのカード盗難・紛失のご連絡は、コレクトコールをご利用ください。オペレーターを通じて下記番号におかけください」
⇒ +81-3-5778-8379(JCB)
コレクトコールのかけ方の一例(アメリカ):
- 現地オペレーター(AT&Tなど)に「Collect Call」と依頼
- 日本のカード会社の指定番号を伝える
- 相手先が通話を受ければ通話が成立
※ 国や電話会社によっては、コレクトコールの取り扱いがない場合もあります。
② 海外Wi-Fi環境で「050アプリ」や「IP電話」を使う
ホテルWi-FiやモバイルWi-Fiを使って、050番号のIP電話アプリ(例:SMARTalk、LaLa Call、050 plus)を利用するのも効果的です。
- 通話料金が安い、または無料
- 日本語窓口に通常の市外局番で通話可能
- 通信が安定すれば通話品質も良好
一方で、電波状況やアプリの不具合で通話が切れやすいというデメリットもあるため、事前にアプリのインストールと動作確認をしておくのがおすすめです。
③ 海外SIM・国際ローミングを利用する場合の注意点
日本で契約しているスマホをそのまま海外で使う場合(国際ローミング)や、現地でSIMカードを購入して使う場合でも通話は可能ですが、以下の点に注意が必要です:
- 国際通話料が高額になることがある(1分数百円)
- 国際番号の「+81」から始まる日本の番号を正しく入力
- クレジットカード会社の番号を事前にスマホに登録しておくと安心
日本の電話番号「03-1234-5678」は
⇒「+81-3-1234-5678」となります(最初の「0」は省略)
④ ホテルのフロントや旅行会社のサポートも活用
言葉や通話手段に不安がある場合は、ホテルのフロントや日本語対応の旅行会社に協力を依頼しましょう。
「カードを盗まれて困っている」と英語で伝える場合は、以下の表現が役立ちます:
(すみません、カードを盗まれました。カード会社に電話するのを手伝ってくれますか?)
⑤ 緊急時に備えて「カード会社の連絡先」を事前に準備
最後に、どの通信手段を使う場合でも大切なのが、カード会社の電話番号をメモしておくことです。
- スマホの連絡先に登録(国際番号形式)
- メモ帳や紙に控えてパスポートと一緒に保管
- Wi-Fi接続時に確認できるよう、PDFで保存しておくのも有効
・日本語対応窓口に連絡する際は「コレクトコール」か「050アプリ」が基本
・海外SIMやWi-Fi環境でも通話可能だが、番号入力形式に注意
・スマホが使えない状況も想定し、紙に控えた緊急連絡先を持ち歩くことが安全
次章では、カードの代替手段として活用できる「緊急キャッシングサービス」や「国際送金」の方法について詳しくご紹介します。
6. 現地で使える「緊急キャッシングサービス」や「国際送金手段」
クレジットカードの盗難や紛失により、現金を引き出す手段がなくなってしまった場合でも、諦める必要はありません。多くのカード会社や金融機関は、海外滞在者向けに「緊急キャッシング」や「緊急送金支援」を提供しています。
ここでは、実際に使える2つの方法について詳しく解説します。
① 緊急キャッシングサービス|クレジットカード会社の応急資金手配
クレジットカードの機能の一つである「キャッシング枠」を活用して、カードなしでも現金を受け取れる制度が存在します。
このサービスは、JCB、三菱UFJニコス、アメックスなどが提供しており、カード停止後であっても条件を満たせば利用可能です。
カード会社が現地の提携金融機関にキャッシュを送金 → 本人確認後に現金を受け取る
※滞在先ホテルでの受取や、指定された現地金融機関窓口での引き渡しなど
利用条件や必要事項:
- 本人確認書類(パスポートなど)
- 利用停止済みのカード情報(番号、名義、生年月日など)
- 送金先の国/都市/滞在ホテル情報
一般的に、1〜2日以内に送金され、数万円〜数十万円相当まで現地通貨で受け取り可能です。
対応ブランドとリンク:
② 国際送金サービス|家族からの送金を現地で受け取る
もしクレジットカード会社のサービスが利用できない場合は、家族や知人からの国際送金を現地で受け取るという手段も有効です。
代表的な国際送金手段
- Western Union(ウェスタンユニオン):世界200か国以上で即時受け取り可
- MoneyGram(マネーグラム):主要都市の金融機関・窓口で受取可能
- Wise(旧TransferWise):送金元と受取口座が必要なタイプ
Western Unionを使う流れ(例)
- 送金者(日本の家族など)がオンラインまたは店舗で送金手続き
- 受取人が身分証を持参して、現地の提携窓口へ
- 「MTCN番号(送金管理番号)」を提示して現金を受け取る
・本人のパスポート
・送金者の名前と送金国
・MTCN(10桁番号)
・送金金額(概算)
国際送金は数時間〜1営業日以内で反映されるケースが多く、クレカが一切使えない状況で非常に頼れる手段です。
③ 海外ATM利用時の注意点
手持ちのカードがあれば、国際対応ATM(PLUS・Cirrus・JCBなど)で現地通貨を引き出すこともできます。
しかし以下の点に注意が必要です:
- スキミング被害が多発するため、信頼できるATM(空港、ホテル内)を使う
- 1回の引き出し上限が設定されている(例:10,000円相当)
- キャッシング手数料・利息が発生(1万円で数百円〜)
万が一スキミング被害が疑われる場合は、すぐにカード会社へ連絡し、利用停止を依頼してください。
・カード停止後も、緊急キャッシングで現地通貨を入手できる可能性あり
・家族に送金してもらう「国際送金」は最終手段としても強力
・ATM利用時は「安全な場所」「信頼性の高い機械」を選ぶことが重要
次章では、カードの不正利用や保険・補償制度について解説し、実際にお金が戻ってくるケースとその流れを詳しくご紹介します。
7. 海外被害後のその後:保険・補償・不正利用対策
クレジットカードの盗難被害に遭った後、最も気になるのは「不正利用による損失が補償されるか」という点です。安心して旅を続けるために、カード会社の補償制度や海外旅行保険の活用方法、そして不正利用を防ぐポイントを解説します。
① クレジットカードの不正利用補償制度とは?
ほとんどのカード会社は、不正利用による損害を一定期間さかのぼって補償する「不正利用補償制度」を設けています。主な特徴は以下の通りです。
- 盗難・紛失後の不正利用に対し、原則60日〜90日前までの損害を補償(カード会社によって異なる)
- 補償対象は「不正に使用された金額」で、実際の請求額を返金
- 補償を受けるには、速やかにカード会社への届け出が必須
- 警察に提出した盗難届のコピー(Police Report)が必要な場合が多い
たとえば三井住友カードや楽天カードは公式に以下のように説明しています:
② 海外旅行保険・クレジットカード付帯保険の活用
多くのクレジットカードには海外旅行保険が自動付帯されています。盗難被害に遭った場合、保険の盗難補償や携行品損害補償が利用可能です。
- 携行品損害補償は、カードで支払った旅行費用に紐づく場合が多い
- 保険金請求には「警察の盗難届」「カード会社の紛失証明」など書類が必要
- カード付帯保険と別途加入している旅行保険を併用可能な場合もある
保険金請求時は以下のポイントに注意してください:
- 紛失・盗難が判明したらすぐに保険会社に連絡
- 必要書類は全て正確に揃え、コピーも保管する
- 書類提出や連絡は迅速に行い、補償対象期間内に申請
③ 不正利用を防ぐための注意点
盗難被害後の追加被害を防ぐためには、以下の行動が重要です:
- カード利用明細を頻繁にチェックし、身に覚えのない請求を即発見
- カード会社のSMS通知サービスやアプリの利用で不正利用をリアルタイム把握
- 盗難後は速やかにカードの利用停止および再発行手続きを行う
- 海外旅行中はWi-FiやATMの利用場所を慎重に選び、スキミング防止策を徹底
最近はカード会社のAI不正検知システムも高度化していますが、ユーザー自身の注意も不可欠です。
・盗難後の不正利用補償は早期届け出が鍵
・海外旅行保険・カード付帯保険の内容を事前に確認
・カード利用明細をこまめに確認し、不審な利用を即報告
・警察届出や補償請求に必要な書類は必ず保管する
次章では、実際の盗難被害のケーススタディや具体的な対応事例を紹介し、より実践的な理解を深めていきます。
9. 外国で盗難に遭ったときの予防と備え
海外でのクレジットカード盗難は、防止策をしっかり取ることでリスクを大幅に減らせます。ここでは、スキミングやスリなどの被害を未然に防ぐための具体的な予防策と、万一に備えた準備を解説します。
① スキミング・盗難防止の基本対策
- ATM利用は明るく安全な場所で:空港や銀行内の公式ATMを選び、夜間や人気のない場所は避ける。
- カード挿入口を目視・触感でチェック:不自然な機器(スキマー)が装着されていないか注意。
- タクシーやレストランでの支払いは注意深く:カードを手渡す場合は、目の届く範囲で処理を行う。
- ICチップ搭載カードを活用:磁気ストライプよりも偽造やスキミング被害が減る。
② 身に付ける際の工夫と防犯アイテム活用
- カードは分散して携帯:財布だけでなく、カード1枚は別の場所に保管。
- 防犯ポーチやセキュリティベルトの利用:首下げ型や腰ベルト型で肌身離さず持つ。
- RFIDブロッキングケースの使用:スキミング防止の電波遮断ケースを活用。
③ 旅行前の準備と情報収集
- 海外サポート窓口の電話番号を控える:スマホだけでなく紙にも記録し携帯。
- クレジットカードの利用明細や通知設定を確認:スマホアプリのプッシュ通知をONに。
- 現地の治安情報・注意エリアを事前に把握:外務省海外安全ホームページなどを活用。
- パスポート・カードのコピーを別に保管:盗難時の再発行・身分証明に活用。
④ 不審な行動や周囲への注意喚起
- 観光地や繁華街、混雑した公共交通機関でのスリに警戒する
- 知らない人に話しかけられても不用意に対応しない
- 夜間の外出は控え、安全な宿泊施設を選ぶ
・安全なATM・店舗を選び、カードの管理を徹底する
・防犯グッズを活用し、カードは分散して携帯
・海外サポート番号は事前に控え、通知設定も忘れずに
・現地の治安情報を調べてリスクを回避する
・不審な状況を避けるため常に周囲に注意を払う
こうした対策を徹底することで、盗難リスクを大きく減らし、安全で快適な海外旅行を楽しめます。次章では、旅行前に必ず行うべき準備についてさらに詳しく解説します。
10. 海外旅行前にしておくべき準備(トラブル保険・連絡先・書類準備)
海外旅行の前にしっかり準備しておくことが、トラブル発生時の迅速な対応と安心した旅を支えます。盗難被害やカード紛失などを未然に防ぎ、もしものときもスムーズに動けるように、以下のポイントを押さえておきましょう。
① カード会社の海外サポート窓口番号の事前確認と控え
- 利用するカード会社の海外専用日本語サポート番号をスマホに登録
- 通話に使える国際電話番号の形式(例:+81-3-xxxx-xxxx)を確認
- スマホの故障やバッテリー切れに備え、紙やメモ帳にも番号を記載して携帯
② 緊急連絡先リストの作成と保存
- カード会社以外に、パスポート紛失・盗難時の大使館・領事館連絡先も控える
- 旅行保険会社の連絡先、旅行代理店や同行者の連絡先もまとめておく
- デジタルデータはクラウドやメールに保存し、複数のアクセス手段を確保
③ パスポート・カード・重要書類のコピー準備
- パスポートの顔写真ページのカラーコピーを数枚用意し、別々に保管
- クレジットカードの表裏のコピー(番号は隠しても良いがカード名義は明示)
- ホテルの予約確認書や航空券の控えもプリントアウトして持参
盗難・紛失時に提示や再発行申請で役立ちます。
④ 旅行保険の内容確認と加入
- カード付帯の海外旅行保険の補償内容・補償額を把握する
- 補償が不足している場合は別途旅行保険に加入
- 保険証券や連絡先はスマホや紙で携帯
⑤ スマホアプリ・通知設定の準備
- カード会社の公式アプリをインストールし、プッシュ通知を有効にする
- 不審な利用があった場合にすぐ気づけるように設定
- 海外でのデータ通信プラン(ローミングやWi-Fi)を準備
・海外サポートの電話番号は必ず事前にメモ・登録
・緊急連絡先や書類のコピーを複数用意し分散管理
・旅行保険の補償内容を確認し、足りなければ加入
・スマホアプリでのリアルタイム通知設定も忘れずに
こうした事前準備が、万が一のときのスムーズな対応につながり、安心して海外旅行を楽しむことができます。次章では、よくある質問(FAQ)形式で疑問点をまとめて解説します。
11. よくある質問(FAQ形式)
Q1: 現地での警察届は必須ですか?保険請求には必要?
A: 警察への盗難届(Police Report)は、多くのクレジットカード会社や海外旅行保険で補償請求に必須となっています。日本語での提出が難しい場合は、ホテルスタッフや大使館のサポートを受けましょう。
Q2: コレクトコールが使えない国でも日本語対応はありますか?
A: 国によってはコレクトコールが使えない場合もありますが、Wi-Fi環境下でIP電話アプリ(050番号など)を利用すれば、日本語オペレーターと繋がることが多いです。事前に複数の連絡手段を準備しておくことが重要です。
Q3: 緊急再発行カードは日本で使えますか?
A: 緊急再発行カードは、原則として現地での利用を想定した一時的なカードであり、日本国内では使用できないケースが多いです。帰国後に正式なカードが郵送されますので、旅行終了までは代替手段を検討しましょう。
Q4: カード停止だけでなく、一時停止という選択肢はありますか?
A: 一部カード会社では、盗難・紛失時に「一時停止」サービスを提供しています。これは本人確認ができるまでカード利用を制限するもので、カードの再発行を急がずに様子を見ることも可能です。ただし不正利用防止の観点から、カード停止が基本です。
Q5: 盗難後の不正利用で自己負担が発生することはありますか?
A: ほとんどのカード会社は不正利用補償制度を設けていますが、届け出が遅れたり、過失がある場合は自己負担が生じることがあります。発見次第すぐに連絡し、保険や補償制度を活用しましょう。
・盗難・紛失時の補償請求には警察届が必要
・日本語対応は多様な通信手段を用意して備える
・緊急カードは現地利用が基本で日本での使用は制限あり
・カード停止が基本だが一時停止サービスもある場合がある
・不正利用は早期届け出で自己負担リスクを減らす


