1【完全版】出張でマイルとホテルポイントを最大限貯める方法|経費で得する“出張マイラー”入門
「出張は会社のための移動、得をするのは会社だけ」——その常識、今日で終わりにしましょう。
同じフライト、同じホテルでも、“設計された行動”を積み上げるだけで、あなたの手元には
無料の家族旅行・上級会員特典・時間の余裕
が残ります。本章では、これからの章全体をスムーズに読めるよう、出張マイル設計の全体像と
今日からできる最短手順をコンパクトに整理します。
TL;DR(要点)
- 出張マイルの基本は「集約・二重取り・規定順守」の3本柱。
- 航空会社は1社へ集中して(ANA/JALのどちらか)上級会員の最短ルートを描く。
- 決済は個人カードで立て替え→経費精算。フライトのマイル+カードのポイントで実質二重取り。
- 宿泊はホテル会員プログラム(マリオット/ヒルトン/IHG)に“固定”してステータスを育てる。
- 社内規定の確認と申請が土台。NGを回避しつつ最大化する運用ルールを先に作る。
出張マイラーが得られる具体的な価値
① 無料航空券(特典航空券)
国内往復から国際線ビジネスクラスまで。繁忙期の高騰対策にも強い。
② 上級会員の時短効果
優先保安検査・ラウンジ・優先搭乗で移動疲れを圧縮。生産性UP。
③ ホテルの実利(朝食/アップグレード)
会員ランクで朝食無料・レイトチェックアウトなど滞在価値を底上げ。
④ カードポイントの現金価値
決済ポイント→マイル/キャッシュバック。実質的な手取り増に直結。
全体像:出張マイル最大化の3本柱フレーム
- 集約(Concentrate):
航空会社はANA or JALに固定。ホテルも1~2ブランドに集約。 - 二重取り(Double-dip):
フライト/宿泊のプログラム加算+個人カード決済ポイントでW加速。 - 規定順守(Comply):
社内ポリシーの確認・申請を先に。トラブル回避=継続の鍵。
今日から始める:最短3ステップ
STEP1|会員登録&固定
- ANAマイレージクラブ or JALマイレージバンクに登録
- 出張路線で有利な方を1社に固定
STEP2|社内申請テンプレ化
- 「個人名義でのマイル加算」「立て替え→経費精算」の可否を確認
- OKなら申請テンプレをひな型保存
STEP3|決済動線を一本化
- 航空券/ホテル/現地交通をマイル系クレカで統一
- 領収書管理はアプリ/スプレッドシートで標準化
| 項目 | 普通の出張 | 出張マイラー |
|---|---|---|
| 航空会社の選び方 | 毎回バラバラ | 1社に固定してステータス最短ルート |
| 決済方法 | 現金/会社カード | 個人カード立て替えでポイント二重取り |
| ホテル選定 | 価格のみで都度選択 | 会員プログラムに集約しランク育成 |
| 可視化 | 領収書バラバラ | 台帳/アプリで一元管理 |
| リターン | ほぼゼロ | 無料航空券・朝食無料・ラウンジ |
はじめに確認:社内規定で“やってはいけない”を潰す
- 個人マイル加算の可否(会社帰属ルールの有無)
- 個人カード立て替え精算の可否(上限/手数料/為替)
- 指定旅行代理店・運賃規定(予約経路/クラス指定)
- 宿泊費の上限・提携(直予約可否/OTA制限)
OK/NGが混在しても、「できる範囲で最大化」すれば十分リターンは積み上がります。
今すぐやること(3分)
- ANAまたはJALの会員番号を用意(無ければ登録)。
- 次回出張の航空券・宿泊を同一陣営で押さえる(ANA×マリオット等)。
- 経費精算ルールを確認して、立て替え精算の動線を決める。
2出張で得する人・損する人の違い
同じ飛行機・同じホテルでも差がつく理由
価格は同じ、移動時間も同じ。それでも“設計の有無”でリターンが大きく変わります。得する人は、集約(ANA/JAL固定)・二重取り(プログラム+カード)・可視化(台帳・アプリ)の3点を徹底。損する人は、その場しのぎで選び、「貯め方」より「今だけの最安」に流されがち。短期の数千円差より、中長期の“無料航空券+上級会員”の価値が圧倒的に大きいのが本質です。
ポイント:出張は“単発イベント”ではなく累積ゲーム。
1回の最適化ではなく、1年を通じた勝ち筋設計が鍵。
“出張マイラー”と“普通の出張族”のライフスタイル比較
| 項目 | 普通の出張族 | 出張マイラー(得する人) |
|---|---|---|
| 航空会社の選定 | その都度、空席/価格で選択 | ANA or JALに固定し上級会員を最短取得 |
| 予約経路 | 代理店に丸投げ | 自分で手配し会員番号付与&積算漏れゼロ |
| 決済方法 | 現金/会社カード | 個人カード立て替えでポイントW取り |
| ホテル | 価格優先でバラバラ | ブランド集約で朝食・UG・レイトCOを享受 |
| 時間価値 | 混雑に並ぶ・疲労蓄積 | 優先保安検査/ラウンジで疲労低減・生産性UP |
| 1年の成果 | 何も残らない | 特典航空券×家族旅行やビジネスUGが現実に |
ケースA:普通の出張(東京⇄福岡×月2回/年間24回)
- 予約は毎回代理店任せ、会員番号未登録のまま
- 決済は会社カード、ポイントは会社側へ
- ホテルは空き状況でバラバラ、特典一切なし
結果:残るものゼロ。時間・体力の消耗のみ。
ケースB:出張マイラー(同条件)
- ANAに固定、AMC番号付与&運賃クラスも確認
- 個人カード立て替え→経費精算でカードPも獲得
- ホテルはマリオット系に集約、会員特典を享受
結果:国内往復の特典航空券+朝食無料×複数回が現実的。
自己診断(60秒):該当が3つ以上なら「損する側」からの脱出が急務
- 航空会社を固定していない
- 会員番号を毎回入れていない/忘れる
- 代理店任せで予約内容を把握していない
- 個人カードで立て替えていない
- ホテル会員プログラムに属していない
- 領収書・積算の台帳がない
3マイルを稼げる出張族の特徴
「ただ移動しているだけ」から抜け出し、出張を“未来の資産形成”に変えている人たちには、共通する行動パターンがあります。ここでは、そんな“稼げる出張族”が必ず実践している5つの特徴を解説します。
これらは特別なスキルや環境が必要なわけではなく、知っていて、やるかどうかの差だけです。
- 航空会社のマイレージプログラムに事前登録している
→ ANAマイレージクラブやJALマイレージバンクに必ず登録し、会員番号を予約時に入力。積算漏れゼロを徹底。 - 個人アカウントでマイルを貯める許可を会社から得ている
→ 経費は会社負担でも、マイルは自分のものにするルールを確立。 - 出張の度に航空会社を戦略的に選んでいる
→ 上級会員を目指して1社に集中(ANA派/JAL派)。これによりラウンジ・優先搭乗・ボーナスマイルが付与。 - クレジットカード決済を出張にも活用している
→ 法人カードではなく個人カード立て替え→経費精算で、マイルとカードポイントの二重取り。 - 出張ついでに宿泊もポイントが貯まるホテルを選んでいる
→ マリオットやヒルトンなどの会員プログラムで宿泊実績を積み、無料朝食・部屋アップグレードを享受。
特徴1|航空会社の会員登録&会員番号管理が徹底している
稼げる出張族は、予約時に必ず会員番号を入力します。
会員番号の未登録や入力ミスは、最も多いマイル取り逃し原因。スマホや手帳に番号をメモしておく、予約サイトに事前登録しておくなど、積算漏れを防ぐ仕組みを持っています。
特徴2|会社との取り決めで「個人名義加算」を確保
経費は会社負担でも、マイルが会社に帰属するケースは珍しくありません。
稼げる人は就業規則・出張規程を確認し、必要に応じて申請します。会社側も社員の福利厚生として認めている場合が多く、「申請しない=自動で会社に付与」という状況は避けたいところです。
特徴3|航空会社は「1社集中」
ANAとJALを行き来するとマイルは分散し、上級会員に必要な搭乗回数やポイントが到達しません。
出張族は路線・時間帯・価格を考慮しつつ、どちらか1社に絞り込む戦略を持っています。結果として、ラウンジ利用や優先搭乗などの付加価値も早期に獲得できます。
特徴4|カード決済で「二重取り」を実現
法人カードや現金払いはポイントが会社や第三者に渡ってしまいます。
稼げる人は、自分のマイル系クレジットカードで航空券や宿泊費を決済し、経費精算で戻す方法を取ります。これにより、フライトマイル+カードポイントが同時に貯まり、効率が倍増します。
特徴5|ホテル会員プログラムを活用
ホテル選びも「安さだけ」で決めません。
マリオット・ヒルトン・IHGなどの会員プログラムに登録し、宿泊実績を積み重ねることで上級会員に昇格。無料朝食やレイトチェックアウト、スイートアップグレードなど、時間的・金銭的価値を最大化しています。
注意:「やっているつもり」でも、積算条件や予約経路によっては加算されない場合があります。
公式サイトや会員規約を定期的に確認しましょう。
4損してしまう出張族の共通点
マイルやホテルポイントを貯められる環境にいながら、ほぼゼロに近い成果しか残せない出張族も少なくありません。
その原因は「やり方を知らない」だけでなく、「習慣化されていないこと」にあります。ここでは、損してしまう人に共通する5つの特徴と、その結果生じる“見えない損失”について解説します。
- 航空券手配を旅行会社や代理店に丸投げしている
→ 会員番号の登録漏れや運賃クラスの選択ミスでマイル積算率が低下。 - マイレージ会員登録をしていない
→ 貯まるはずのマイルが一切加算されず、実質“捨てている”状態。 - 会社の方針でマイルが会社に帰属している
→ 社内規定を確認せず、交渉や申請を行っていない。 - クレジットカードを使わず現金精算が多い
→ フライトマイルのみで、カードポイントの“二重取り”を逃す。 - 出張で貯まるポイントやマイルに無関心
→ 積算状況や有効期限を確認せず、失効させてしまう。
特徴1|予約を丸投げしてコントロールできていない
旅行会社や秘書任せで手配していると、会員番号未登録やマイル積算条件の悪い運賃になることがあります。自分で予約管理を行うことで、加算率やキャンペーン適用も確認できます。
特徴2|会員登録を怠る
マイルは会員登録をしていなければ貯まらない仕組みです。登録自体は無料で、5分程度で完了しますが、これを怠るだけで年間数万マイルを失う可能性があります。
特徴3|社内規定を確認していない
「会社の規定だから仕方ない」と思い込み、確認や交渉をしないまま諦める人が多いです。しかし、社内の裁量や部署によっては個人加算が認められる場合もあります。
特徴4|現金精算でポイントを逃す
現金や会社カードでの決済は、カードポイントやマイル加算の機会を完全に失います。個人カード立て替え精算のルールが許される場合は、活用しない手はありません。
特徴5|マイル・ポイント管理が杜撰
貯めるだけで管理せず、有効期限切れで失効させてしまうケースは非常に多いです。定期的な残高チェックやリマインダー設定で防げる損失です。
見えない損失の例:
- 年間20回の出張で加算漏れが続き、本来なら国内往復できるマイルを失う
- 上級会員への到達が遅れ、ラウンジ利用や優先搭乗の機会を逃す
- ホテルの無料宿泊や朝食特典を享受できず、実質的な宿泊費増
5出張でマイルをしっかり貯める実践テクニック
ここからは、損する要素を排除しながら、出張を“自己投資”に変えるための具体的な手順を解説します。
単発のテクニックではなく、継続的に積み上げられる仕組みを作ることがポイントです。
- ANA/JALマイレージ会員登録 — 登録無料。まずは会員番号を取得。
- 出張先の航空会社を固定 — マイル分散を避け、1社集中で上級会員を狙う。
- 個人名義加算の申請 — 社内規定を確認し、許可を得る。
- クレジットカード決済 — 個人カードで立て替え、マイルとカードポイントの二重取り。
- ホテル会員プログラム活用 — ブランドを固定し、宿泊実績を積み上げる。
ステップ1|ANA/JALマイレージ会員登録
登録はオンラインで5分ほど。ANAマイレージクラブ(AMC)やJALマイレージバンク(JMB)に加入し、会員番号を常に控えておくことが大切です。予約時に必ず番号を入力し、積算漏れを防ぎましょう。
ステップ2|出張先の航空会社を固定
ANAとJALを行き来するとマイルが分散してしまいます。
利用路線・時刻・提携ホテルの相性を見極め、どちらか1社に集中することで、上級会員への道が短縮されます。
ステップ3|個人名義でマイルを貯める申請
社内規定を確認し、個人加算が認められる場合は申請を。
テンプレート化した申請書を用意しておくと、部署異動や規定変更時にも迅速に対応できます。
ステップ4|クレジットカードで立て替え精算
法人カードや現金精算では、マイル加算はフライト分だけになります。
マイル系クレジットカードで航空券・宿泊費を決済し、経費精算で戻すことで、フライトマイル+カードポイントの二重取りが可能です。
おすすめクレジットカード例
- ANA VISA ワイドゴールドカード(ANA派)
- JALカード CLUB-A ゴールド(JAL派)
- SPGアメックス(現 Marriott Bonvoy アメックス・ホテル派に最強)
ステップ5|ホテル会員プログラム活用
宿泊先は毎回バラバラではなく、マリオット、ヒルトン、IHGなどの無料登録プログラムに加入。
上級会員になると無料朝食・部屋アップグレード・レイトチェックアウトなど、出張の質が格段に向上します。
| 年間出張回数 | マイル獲得目安 | カードポイント獲得目安 | 想定リターン |
|---|---|---|---|
| 月2回(年間24回) | 25,000マイル | 40,000ポイント | 国内往復特典航空券+ホテル2泊無料 |
| 月4回(年間48回) | 50,000マイル | 80,000ポイント | 国際線ビジネスクラス+ホテル5泊無料 |
6航空会社別・おすすめマイレージプログラム
出張でマイルを最大化するには、自分の出張路線・頻度・会社の規定に合わせて、ANAかJALのどちらかに集中するのが基本です。
ここでは、国内2大マイレージプログラムの特徴とメリット、出張族が選ぶ際の判断基準を整理します。
| 項目 | ANAマイレージクラブ(AMC) | JALマイレージバンク(JMB) |
|---|---|---|
| マイル有効期限 | 36か月 | 36か月 |
| 上級会員制度 | プレミアムメンバー(ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンド) | FLY ON プログラム(クリスタル・サファイア・JGC・ダイヤモンド) |
| ボーナスマイル率(中間ステータス) | プラチナで+95% | サファイアで+105% |
| 提携航空会社 | スターアライアンス加盟(国際線で選択肢多数) | ワンワールド加盟(アジア路線や国内線強み) |
| 電子マネー・ポイント交換 | 楽天ポイント・Tポイント・Vポイントなどから移行可 | dポイント・Ponta・Vポイントなどから移行可 |
| ホテル提携 | IHG・ANA・ホテルズグループジャパンなど | オークラ・ニッコー・ホテルズなど |
ANAマイレージクラブ(AMC)のメリット
- スターアライアンス加盟で国際線ネットワークが広い
- IHGホテルとの提携で出張中の宿泊特典が豊富
- 提携ポイント(楽天・Tポイント・Vポイント)からの移行が充実
JALマイレージバンク(JMB)のメリット
- ワンワールド加盟でアジア圏・国内路線に強み
- JALカード特約店での決済でマイル還元率が高い
- オークラ・ニッコーホテルとの提携で宿泊特典が豊富
出張族の選び方ポイント
- 利用路線がANA便中心 → AMC一択
- 利用路線がJAL便中心 → JMB一択
- 国際線利用が多い → 提携アライアンスのネットワークを優先
- 提携ホテルの利用頻度も判断材料に
マイル有効期限延長の裏ワザ
ANA・JALともに、マイルの有効期限は通常36か月ですが、クレジットカードやポイント移行を活用することで延長が可能です。例えば、ANAカード・JALカードの一部ゴールド/プラチナは「マイル有効期限なし」になるものもあります。
7ホテル上級会員を狙うならここ
航空会社と同じく、ホテルもブランドの固定がポイントです。
出張先の地域や予算に合うホテルチェーンを選び、会員プログラムに登録して宿泊実績を積み上げれば、無料朝食・レイトチェックアウト・部屋アップグレードといった特典が得られます。
| ホテルブランド | 会員プログラム | 上級会員特典の例 | 出張族メリット |
|---|---|---|---|
| マリオット | Marriott Bonvoy | 無料朝食・部屋アップグレード・ラウンジ利用 | 世界各地にホテル網、提携カードで宿泊実績加算 |
| ヒルトン | Hilton Honors | 無料朝食・レイトチェックアウト・ボーナスポイント | 国内外で都市型ホテルが多く、長期滞在にも便利 |
| IHG | IHG One Rewards | 部屋アップグレード・レイトチェックアウト | ANA提携ホテル多数、ANAマイルへの交換も可能 |
マリオット・ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)の魅力
- 世界139か国8,000以上のホテル網
- プラチナ会員以上で朝食無料・ラウンジ利用
- SPGアメックス(Marriott Bonvoyアメックス)で自動ゴールド会員に
ヒルトン・オナーズ(Hilton Honors)のメリット
- 国内外に6,800以上のホテル
- ゴールド会員で朝食無料&部屋アップグレード
- アメックス・ヒルトンカードで自動ゴールド会員
IHGワンリワーズ(IHG One Rewards)の活用法
- ANAクラウンプラザなどANA系ホテルと提携
- ポイントをANAマイルに交換可能
- キャンペーン時のポイント購入で高還元宿泊が可能
ブランド固定のメリット
- 宿泊実績が集中し、短期間で上級会員資格を獲得
- 特典が安定して受けられるため、滞在満足度が高い
- クレジットカードや提携航空会社との相乗効果が狙える
▶ 次章へ:マイルとポイントをさらに加速させるクレジットカード活用術
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マイルとポイントをさらに加速させるクレジットカード活用術
航空券やホテルのマイル・ポイントを貯めるだけではなく、クレジットカードの活用でそのスピードを倍増させることが可能です。
ここでは、出張族が選ぶべきカードの種類と、立て替え精算でのポイント二重取りテクニック、さらに航空系・ホテル系カードの使い分け方まで解説します。
| カード種別 | 特徴 | おすすめ対象 | 例 |
|---|---|---|---|
| 航空系カード | 搭乗マイルに加えてボーナスマイル付与、提携店利用で加算率UP | ANA派・JAL派の出張族 | ANA VISA ワイドゴールド / JAL CLUB-Aゴールド |
| ホテル系カード | 自動上級会員資格、宿泊実績付与、無料宿泊特典 | ホテルブランドを固定している人 | Marriott Bonvoy アメックス / ヒルトン・アメックス |
| 汎用高還元カード | 日常使いで高還元、移行可能ポイントでマイル化 | 航空・ホテルブランドを絞れない人 | 三井住友カード ゴールドNL / アメックス・ゴールド |
立て替え精算で二重取り
会社規定が許す場合、個人カードで航空券や宿泊を立て替え、経費精算で戻す方法が最も効率的です。
この場合、フライトや宿泊で得られるポイントに加え、カード決済ポイントも獲得できるため、同じ出張でも2倍のスピードで貯まります。
航空系カードとホテル系カードの使い分け
理想は、航空券の購入や現地交通費は航空系カードで、宿泊費はホテル系カードで決済する運用です。
ただし経費精算の煩雑さを避けるため、1枚に集約して管理する方法も選択肢です。
出張族に人気のクレジットカード例
- ANA VISA ワイドゴールドカード(ANA派の定番)
- JALカード CLUB-A ゴールド(JAL派の鉄板)
- Marriott Bonvoy アメックスプレミアム(ホテル特典重視)
- アメックス・プラチナ(航空・ホテル両方で強力な特典)
注意:立て替え精算が可能でも、高額利用枠や引き落とし日には注意。事前に限度額増枠申請や資金準備を行いましょう。
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出張マイル活用シミュレーション
ここでは、年間の出張回数や移動距離をもとに、どれくらいマイルやポイントが貯まり、どんな特典に交換できるのかを具体的にシミュレーションします。
数字で見ると、出張マイラーのメリットがより明確になります。
| 年間出張条件 | 年間獲得マイル目安 | 年間カードポイント目安 | 活用例 |
|---|---|---|---|
| 月1回・東京⇔福岡(往復)・ANA普通席 | 約15,000マイル | 約20,000ポイント | 国内往復特典航空券1回+ホテル1〜2泊無料 |
| 月2回・東京⇔大阪(往復)・JAL普通席 | 約25,000マイル | 約40,000ポイント | 沖縄往復特典航空券+ビジネスクラス国内線1区間 |
| 月2回・東京⇔シンガポール(往復)・ANAエコノミー | 約50,000マイル | 約60,000ポイント | 国際線ビジネスクラス往復特典航空券 |
マイルの価値を計算する
一般的に、1マイルの価値は1〜3円程度とされますが、国際線ビジネスクラスや繁忙期の特典航空券では5円以上になることも珍しくありません。
つまり、年間50,000マイルなら25万円相当以上の価値を生み出せる可能性があります。
50,000マイルの使い道(例)
- 国内線特典航空券(約5往復分)
- 国際線ビジネスクラス(1往復分)
- ホテル無料宿泊(高級ホテル3〜5泊)
上級会員特典の金銭換算
優先保安検査・ラウンジ利用・優先搭乗・座席指定無料など、年間数万円相当の価値が見込めます。特にラウンジ利用は、飲食代や作業効率を考えると大きなメリットです。
出張マイル活用で得られる価値
- 実質的な旅行費用の削減
- 出張の快適性向上(ラウンジ・座席・サービス)
- 家族やプライベート旅行の質向上
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マイルを失効させない管理術
せっかく貯めたマイルも、管理を怠ればゼロに戻ってしまうのが現実です。
出張マイラーの最大の敵は「有効期限切れ」。この章では、失効防止のための具体的な管理方法と、マイルを延命させるテクニックを解説します。
マイル管理の3原則
- 有効期限を把握し、定期的に確認
- 少額でも加算を発生させ、期限を延長(可能な場合)
- マイル・ポイントを一元管理するツールを活用
有効期限の確認とリマインダー設定
ANA・JALともにマイルの有効期限は通常36か月です。会員サイトやアプリで定期的に残高と期限をチェックし、期限が近い場合はカレンダーアプリやリマインダーに登録しておきましょう。
少額加算で延命(条件付き)
ANAの場合、マイルの延長は不可ですが、提携ポイント移行で新たなマイルを獲得し続ければ、常に有効期限の異なるマイルを保有できます。
JALの場合も同様で、少額の加算を定期的に発生させることで、失効リスクを分散できます。
マイル一元管理におすすめの方法
- マイル管理アプリ(AwardWalletなど)を利用
- Googleスプレッドシートで残高と期限を一覧化
- クレジットカードの会員サイトで毎月チェック
失効間近マイルの活用法
期限が迫ったマイルは、eJALポイント(JAL)やANA SKYコイン(ANA)に交換すれば、航空券や旅行商品にすぐ利用できます。
また、ホテル宿泊や電子マネーへの交換も選択肢です。
注意:マイルは「貯めすぎて失効」するより、「計画的に使って貯め直す」方が価値を最大化できます。
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よくある質問(FAQ)
出張マイル活用を始めようとすると、多くの人が同じような疑問につまずきます。
ここでは、実際に出張族から寄せられる代表的な質問と、その回答をまとめました。
Q1. 会社がマイル取得禁止の場合はどうすれば?
社内規定で「マイルは会社帰属」と明記されている場合、無断で個人加算するのはNGです。
ただし、業務規程や部署ごとの慣例で個人利用が認められるケースもあるため、直属の上司や総務部に確認するのが第一歩です。
認められない場合は、出張の宿泊や現地交通費など、マイル以外のポイント獲得に注力しましょう。
Q2. 格安航空券やLCCでもマイルは貯まる?
格安航空券やLCCはマイル加算率が低い、もしくは加算対象外の場合があります。
予約時に「積算対象運賃クラス」を確認し、積算率70〜100%の運賃を選ぶのが理想です。
LCCの場合は、マイルよりも価格メリットを重視する判断もあります。
Q3. コードシェア便利用時のマイル加算ルールは?
コードシェア便(共同運航便)は、運航会社と販売会社で積算条件が異なることがあります。
予約時・搭乗前に「加算されるのはどちらのプログラムか」を確認し、損しない運賃クラスを選びましょう。
Q4. ホテル予約サイト経由でも上級会員特典は受けられる?
多くのホテルチェーンでは、公式サイトからの予約のみが会員特典対象です。
OTA(楽天トラベルやじゃらんなど)経由だと、会員特典や宿泊実績が付与されないことが多いため、上級会員を目指す場合は公式予約一択が鉄則です。
補足:会員特典対象外のOTA予約でも、航空券+ホテルのパッケージ利用時などは総合的なコストメリットがある場合があります。目的に応じて使い分けましょう。
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まとめ|出張を資産形成のチャンスに変える
毎月、あるいは毎週こなす出張も、ほんの少しの意識と行動を変えるだけで、人生を豊かにする“資産”へと変わります。
本記事で解説したマイル・ポイント・ステータス獲得の方法は、特別な才能や難しいスキルは不要。
「知っているか、知らないか」の差が、そのまま将来の旅行や快適さの差になります。
出張マイラー成功の3原則
- 集約:航空会社・ホテルブランドを固定し、効率的にステータス獲得
- 二重取り:マイルとカードポイントの両方を逃さず獲得
- 管理:有効期限や積算状況を常に可視化し、失効を防止
今日からできる第一歩
- ANAマイレージクラブ or JALマイレージバンクに無料登録
- 次回の出張航空券・ホテルを同一ブランドで予約
- 経費精算ルールを確認し、可能なら個人カードで立て替え
出張は「義務」ではなく、未来の自分と家族へのプレゼントに変えられます。
移動距離や宿泊数を資産として積み上げ、“出張で得する人”の仲間入りを今日から始めましょう。
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付録|さらに出張マイルを伸ばすための裏ワザ集
ここでは、本編で紹介しきれなかった実践者ならではの裏ワザや応用テクニックをまとめます。
すでに出張マイルの基本を押さえた人が、さらに効率を高めたいときに役立ちます。
裏ワザ1|キャンペーンを狙い撃ちする
ANAやJALでは、期間限定で区間ボーナスマイルキャンペーンを実施することがあります。
対象路線・期間を事前にチェックして出張予定を合わせれば、通常の1.5〜2倍のマイルを獲得可能です。
裏ワザ2|提携パートナー経由で予約
航空会社やホテルの公式サイトだけでなく、ポイントサイトやキャッシュバックサイトを経由すると、さらに別のポイントが付与されます。
ハピタス・モッピーなどを活用すれば、三重取りも可能です。
裏ワザ3|乗継便を活用して搭乗回数を稼ぐ
上級会員を目指す際、プレミアムポイント(ANA)やFOP(JAL)は搭乗回数でも達成できます。
直行便ではなく乗継便を選べば、1回の出張で2区間分カウントされるため、効率的に到達可能です。
裏ワザ4|クラスアップで加算率UP
運賃クラスが上がるほどマイル加算率も高くなります。
キャンペーンやアップグレードポイントを活用して、コストを抑えつつ上位クラス搭乗を狙えば、獲得マイルを一気に増やせます。
サイドメモ:上級会員資格は一度獲得すれば、カード更新で半永久的に維持できる場合もあります(例:JALグローバルクラブ)。


