1. マイルとは?基本の仕組みと使い道を完全解説
「マイルって、飛行機にたくさん乗る人だけのもの」──そう思っていませんか?
実は、マイルは“旅の通貨”として使えるポイントの一種。航空券や座席アップグレードはもちろん、ホテルやレンタカー、ギフトへの交換など使い道の幅が広いのが特徴です。ここでは、初心者でも最短で理解できるよう、定義・仕組み・価値・使い道を丁寧に解説します。
1-1. マイルの定義と“旅の通貨”としての価値
マイルは、航空会社の会員プログラムで貯まるポイントです。正式名称は各社で異なり、たとえばANAは「ANAマイレージクラブ(AMC)」、JALは「JALマイレージバンク(JMB)」と呼びます。
貯まったマイルは主に特典航空券(マイルで発券する無料航空券)や座席のアップグレードに使えるほか、ツアー代金の充当・提携ポイント・ギフトなどへも交換可能です。
ポイント vs マイル:ひと目でわかる違い
- ポイント:現金値引きや物品交換など、生活圏での使い勝手が広い
- マイル:特典航空券で使うと価値が跳ね上がる(1マイル≒1〜数十円相当も)
- 結論:“小さく節約”はポイント、“大きく得する”はマイルが得意分野
| 項目 | マイル | 一般的な共通ポイント |
|---|---|---|
| 主な用途 | 特典航空券・アップグレード・旅行関連 | 支払い充当・商品交換・各種サービス |
| 価値の伸びしろ | 高い(特典航空券で1〜数十円/マイルも) | 安定(概ね1円/pt前後) |
| 貯め方 | カード決済・搭乗・ポイント交換・キャンペーン | カード決済・店舗利用・キャンペーン |
| 上級者向け余地 | 大(路線・時期・クラス選びで価値最大化) | 中(改悪影響は比較的少なめ) |
ワンポイント:マイルの“真価”は特典航空券で使ったときに現れます。とくに長距離のビジネスクラスや繁忙期の国内線など、現金だと高い区間ほど1マイルの価値が上がる傾向があります。
1-2. 航空会社ごとのマイルプログラム(ANA・JAL・外資系)
日本の主要プログラムはANAマイレージクラブ(AMC)とJALマイレージバンク(JMB)。いずれも国内外の提携航空会社とネットワークを持ち、国際線も国内線もマイルで発券可能です。
また、外資系(例:デルタ航空「スカイマイル」、ユナイテッド航空「マイレージプラス」など)も日本発の路線や他社運航便でマイルが使えるケースがあり、渡航先・便の選び方次第で価値を引き出せます。
- ANAマイレージクラブ(AMC):国内外の利用者が多く、提携ポイントからの移行・カード戦略が豊富。
- JALマイレージバンク(JMB):国内線の利便性が高く、特典航空券の使いやすさや家族での活用に強み。
- 外資系:アライアンスや独自表で“穴場”が見つかることも。日本国内線との組み合わせや乗継に要注目。
※各プログラムの詳細(会員規約・積算率・特典条件など)は公式サイトの最新情報をご確認ください。制度は随時アップデートされるため、発券直前にも必ず再確認するのが失敗しないコツです。
1-3. マイルとポイントの違い──“貯める・増やす・使う”の思考法
同じ「ポイント」でも、最終的にどこで価値を生むかが異なります。生活圏の支払いでコツコツ節約するのが共通ポイント、旅行で大きくインパクトを出すのがマイル。この違いを理解すると、家計と旅の両輪で最大効率のリワード設計ができます。
“貯める”の違い
共通ポイントはお店・EC・コード決済で日常的に貯まり、マイルはカード決済や交換・搭乗・キャンペーンで増やすのが主流。
“増やす”の違い
ポイント→マイルへ移行できる経路を持つと、旅に寄せてレバレッジをかけられます(例:カードの移行、ポイントサイト経由など)。
“使う”の違い
共通ポイントは安定価値、マイルはハイリターン狙い。旅行予定があるならマイル寄せ、予定が薄い時期はポイント寄せという柔軟運用が有効です。
よくある疑問:「マイルは価値がブレそうで不安…」
→ 路線・時期・クラスの選び方を押さえれば、長期的にも高い価値で使うチャンスが多いのがマイル。“使い所を選ぶ”前提の通貨と捉えましょう。
1-4. 特典航空券だけじゃない!マイルの多様な使い道(具体例つき)
“0円週末旅”を組み立てるパーツとして、以下を覚えておくと実践スピードが上がります。
| 使い道 | 向いているケース | コツ / 注意点 |
|---|---|---|
| 特典航空券(国内) | 帰省・週末旅・学休期の遠征 | 繁忙期は早めの予約/空席待ち・前後日程もチェック |
| 特典航空券(国際) | 長距離・ビジネス/プレエコ狙い | 閑散期・曜日ズラし・出発地工夫で枠を拾う |
| アップグレード特典 | 出張の疲労軽減・記念旅行の質UP | 対象運賃/条件を要確認(予約前に可否チェック) |
| 旅行代金充当/ホテル等 | 特典枠が少ない時期の現実解 | レート比較で“もったいない交換”を避ける |
| ファミリー合算 | 家族旅行・大型特典へ一気に到達 | 家族登録条件/合算ルールを事前確認 |
この章の要点
・マイルは旅に特化した通貨で、特典航空券やアップグレードで価値が大きく跳ねる
・ANA・JALに加え、外資系も選択肢。ネットワークと規約は必ず最新を確認
・共通ポイントとのハイブリッド運用で、普段は節約、旅は爆発力という二刀流が最強
2. マイルがもたらす“0円で贅沢”の世界
マイルの一番の魅力は、現金を使わずに高額な旅行体験を叶えられることです。
特典航空券や座席アップグレードなど、お金では手を出しにくい“贅沢”を0円で実現できるのは、マイルならではの魔法。
また、繁忙期でも一定のマイル数で利用できるため、タイミングによっては驚くほどの費用対効果を発揮します。
2-1. 航空券が無料になる仕組み
マイルを使った特典航空券は、航空会社のマイレージプログラムを通じて発券します。
例えば、ANAやJALでは、必要マイル数が事前に定められており、発券時点で現金は不要(別途、燃油サーチャージや税金はかかる場合あり)。
この仕組みにより、現金だと数万円〜数十万円かかる航空券も、マイルを使えばほぼ無料で手に入ります。
例:羽田⇔石垣島(JAL特典航空券・普通席)
- 現金購入:往復 約40,000円(繁忙期は60,000円超)
- 特典航空券:往復 12,000マイル+諸税2,000円程度
- 1マイルの価値:約3〜5円
2-2. 繁忙期でもお得に旅行できる理由
通常、航空券の価格は需要と供給で変動します。
しかし、特典航空券は多くの場合、必要マイル数がシーズンごとに固定されているため、現金価格が高騰する繁忙期ほどマイルの価値が上がるのです。
ゴールデンウィークやお盆、年末年始など、現金では手が届きにくい時期こそマイルの出番です。
豆知識:ANAやJALでは「ローシーズン・レギュラー・ハイシーズン」の区分があり、必要マイル数が異なります。
ハイシーズンでも現金価格より圧倒的にお得になることが多く、特に地方発着や長距離路線で効果的です。
2-3. 座席アップグレードやラウンジ利用の魅力
マイルは航空券以外にも、座席アップグレードや空港ラウンジ利用に使えます。
長距離フライトをビジネスクラスに変えるだけで、移動時間が快適な休息時間に変わります。
また、ラウンジでは無料の食事やドリンク、Wi-Fi、シャワー設備が利用でき、旅のスタートから特別感を味わえます。
- 国内線プレミアムクラス:機内食やドリンクが充実、優先搭乗あり
- 国際線ビジネスクラス:フルフラットシート、充実した機内エンタメ
- ラウンジ利用:出発前の静かな空間でリラックス可能
2-4. 実際の金額シミュレーション(現金購入との比較)
下記の例は、羽田⇔ハワイ(ホノルル)をANAマイルで利用した場合と、現金購入した場合の比較です。
| 座席クラス | 必要マイル数(往復) | 現金価格(目安) | 1マイルの価値 |
|---|---|---|---|
| エコノミー | 40,000マイル | 約90,000円 | 約2.25円 |
| ビジネス | 65,000マイル | 約300,000円 | 約4.6円 |
| ファースト | 120,000マイル | 約1,000,000円 | 約8.3円 |
この章の要点
・マイルを使えば航空券やアップグレードがほぼ無料
・繁忙期こそ価値が高まり、現金高騰を回避できる
・1マイルの価値は使い方次第で数倍〜10倍以上にもなる
3. マイルの貯め方|初心者から上級者までの戦略
「飛行機に乗らないとマイルは貯まらない」と思っている方も多いですが、実は日常生活の中で効率的にマイルを貯める方法は豊富にあります。
この章では、今日からできる初心者向けの方法から、年間数万マイルを狙える上級者テクニックまで体系的に解説します。
3-1. クレジットカード決済で貯める
最も簡単で効率的なのが、マイル系クレジットカードを使った決済です。
ANAカードやJALカードなど、航空会社提携カードは利用金額に応じてマイルが自動で貯まります。
- 選び方のポイント:還元率1%以上、マイル移行手数料が安い(または無料)
- 活用例:光熱費・通信費・日用品の支払いを全てカードに集約
- 注意点:年会費と獲得マイルのバランスをチェック
3-2. ポイントサイト経由で貯める(モッピー・ハピタスなど)
ネットショッピングやサービス申し込みの前に、ポイントサイトを経由するだけでポイント(後にマイルへ交換)が貯まります。
特にANAマイルは「TOKYUルート」、JALマイルは「モッピールート」など、高効率の交換ルートを利用すると獲得効率が大幅アップします。
3-3. 航空券購入・搭乗で貯める
本来の貯め方はやはり搭乗マイルです。
搭乗距離(区間マイル)×運賃種別による積算率×会員ボーナスでマイルが加算されます。
- 長距離路線ほどマイルが多く貯まる
- 上級会員はボーナスマイルが大きい
- キャンペーン期間中はさらに加算
3-4. 共通ポイントからの移行
楽天ポイント、Tポイント、Pontaポイントなど、共通ポイントをマイルへ移行できるルートを活用しましょう。
例:楽天ポイント → ANAマイル(2ポイント=1マイル)
例:Pontaポイント → JALマイル(2ポイント=1マイル)
3-5. 航空会社のキャンペーンを活用
ANAやJALは、期間限定でマイルがもらえるキャンペーンを実施します。
例:新規会員登録キャンペーン、特定路線搭乗ボーナス、提携サービス利用特典など。
3-6. 家族で合算して貯める(ファミリーマイル制度)
ANAとJALにはファミリーマイル制度があり、家族のマイルを合算して使えます。
少額のマイルが分散しているより、集中させたほうが早く特典航空券に到達します。
この章の要点
・日常決済やネットショッピングからでも大量マイルは貯まる
・ポイントサイト+高効率ルートがカギ
・家族合算やキャンペーンも積極的に活用
4. 貯めたマイルを賢く使うテクニック
マイルは使い方次第で価値が大きく変わるのが特徴です。
同じ1万マイルでも、1万円相当になることもあれば、5万円以上の価値になることもあります。
この章では、価値を最大化できる使い道と、避けたほうが良い使い道を具体的に解説します。
4-1. 国内線特典航空券の活用ポイント
国内旅行でのマイル利用は、繁忙期や長距離路線に使うのが最もお得です。
特に羽田⇔那覇や新千歳などは現金価格が高騰しやすく、1マイルあたりの価値が上がります。
- 早期予約で空席を確保(330日前から予約可能)
- お盆・年末年始・GWなど高額期を狙う
- 変更・キャンセルルールも事前に確認
4-2. 国際線での高額価値交換例(ビジネスクラス・ファーストクラス)
国際線は、ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券で使うのが最も価値が高くなります。
現金では数十万円〜100万円を超える区間も、マイルなら数万〜十数万マイルで交換可能です。
| 路線例 | 必要マイル数(往復) | 現金価格の目安 | 1マイルの価値 |
|---|---|---|---|
| 羽田⇔ニューヨーク(ANAビジネス) | 75,000マイル | 約600,000円 | 約8円 |
| 成田⇔ロンドン(JALファースト) | 140,000マイル | 約1,500,000円 | 約10.7円 |
4-3. マイルをホテル宿泊やレンタカーに使う方法
マイルは航空券だけでなく、提携ホテルの宿泊やレンタカー予約にも利用できます。
航空券と合わせて活用すれば、交通費も宿泊費も0円の旅行が可能です。
- ANAマイル → ANAトラベラーズホテル
- JALマイル → JALパック国内宿泊プラン
- 国際提携先のホテルプログラム(ヒルトン、マリオットなど)
4-4. マイルの価値を最大化するための時期と路線選び
マイルの価値は路線・時期・クラスで大きく変動します。
特に以下のポイントを押さえると、1マイルあたりの価値を最大化できます。
- 繁忙期の国内線長距離(例:羽田⇔那覇)
- 国際線長距離のビジネス・ファースト
- 需要の高い観光地行きの直行便
この章の要点
・マイルは航空券、特に長距離&上位クラスで価値が最大化
・ホテルやレンタカー利用で“交通費+宿泊費0円”も可能
・時期と路線を選べば1マイルの価値は10円以上も狙える
5. 実際のマイル旅モデルプラン
「本当にマイルで旅ができるの?」という疑問にお答えするため、
実際に組めるモデルプランを国内・海外・出張応用・高級ホテル組み合わせの4パターンでご紹介します。
現実的なマイル数やポイント活用例も併記しているので、すぐに真似できます。
5-1. 週末1泊2日 国内旅行モデル
忙しい社会人や学生でも実践しやすいのが、週末1泊2日の国内マイル旅です。
現金だと高額になりがちな路線を選べば、マイルの価値を最大化できます。
- 例:羽田⇔那覇(JAL普通席 往復 12,000マイル)
- ホテル:楽天ポイントを利用して0円宿泊
- 現地支出:食事や観光費のみ
総旅費:現金約10,000円(食費・交通費のみ)
⇒ 現金換算だと3〜4万円分が浮く計算になります。
5-2. 3連休を使った海外旅行モデル
マイルを使えば、短期間でも海外旅行を実現可能です。
特に近距離のアジア路線なら、少ないマイルで贅沢な旅が楽しめます。
- 例:羽田⇔ソウル(ANAビジネスクラス 往復 30,000マイル)
- ホテル:マリオットポイントで5つ星ホテル宿泊
- 現地支出:食事・ショッピング
総旅費:現金約20,000円(諸税・現地支出)
⇒ 現金換算だと15〜20万円分の価値。
5-3. 出張ついでに楽しむ“おまけ旅”プラン
出張で貯めたマイルを使って、帰路や週末を延長して楽しむ方法です。
航空券を現金購入し、貯まったマイルでホテルを無料にする組み合わせが有効です。
- 例:福岡出張(飛行機代は会社負担)
- 週末に延泊し、ANAトラベラーズホテルで宿泊(マイル払い)
- 現地グルメ・観光を満喫
総旅費:ほぼ0円(食費・観光費のみ)
出張とプライベートを組み合わせることで、効率的に旅行ができます。
5-4. 高級ホテルも0円で泊まれる組み合わせ例
マイルとホテルポイントを組み合わせると、航空券+宿泊費が完全無料の贅沢旅行が可能です。
| 旅行先 | 航空券(マイル) | ホテル(ポイント) | 現金換算総額 |
|---|---|---|---|
| 沖縄 | 12,000マイル(JAL) | 20,000ポイント(マリオット) | 約60,000円相当 |
| バンコク | 40,000マイル(ANAビジネス) | 25,000ポイント(ヒルトン) | 約150,000円相当 |
この章の要点
・マイル旅は国内外・短期長期問わず実現可能
・ホテルポイントとの組み合わせでコストゼロも可能
・出張と観光を組み合わせれば効率的に旅を楽しめる
6. 初心者がやりがちな失敗と回避策
マイルは非常に魅力的な資産ですが、知識不足のまま始めると失敗して価値を失うこともあります。
この章では、初心者がつまずきやすいポイントと、その回避策を具体的に解説します。
6-1. 有効期限切れで失効する
ANAやJALのマイルには有効期限(36か月)があります。
貯めたマイルも期限を過ぎれば自動で失効してしまうため、計画的な利用が必須です。
- 期限の近いマイルから使う(ファミリーマイル合算で管理)
- 失効前にポイントや特典に交換
- 長期休暇に合わせて利用計画を立てる
6-2. 還元率の低いカードを使ってしまう
「とりあえず持っているカード」で決済しても、マイル還元率が低いと効率は激減します。
特に一般的なクレジットカードは0.3〜0.5%程度の還元率しかない場合が多いです。
- ANAカード・JALカードなど、1%以上のマイル還元率カードを選ぶ
- 年間利用額と年会費のバランスを確認
- マイル移行手数料が無料のカードを優先
6-3. 無駄な特典航空券交換をしてしまう
特典航空券は使いどころを間違えると価値が大幅に下がります。
例えば、現金価格が安い路線や時期にマイルを使うと、1マイルあたりの価値は1円以下になることも。
- 現金価格が高い時期・路線に使う
- 長距離&上位クラスを狙う
- マイル価値を計算してから発券
6-4. 航空会社・路線選びのミス
提携航空会社や路線によって、必要マイル数や条件が大きく異なります。
同じ行き先でも、使う航空会社でコストや利便性が変わるため注意が必要です。
- 各社の必要マイル数チャートを確認
- 直行便と経由便を比較
- 提携先航空会社の活用も視野に入れる
この章の要点
・マイルは期限・カード選び・使いどころで価値が変わる
・価値を最大化するためには、路線・時期・クラスを意識
・無駄な消費を避け、計画的に活用するのが成功の鍵
7. マイル制度の最新情報と改悪リスク
マイル制度は固定ではなく、航空会社の方針によって頻繁に変更されます。
変更は「改善」よりも「改悪」になるケースが多いため、最新情報のキャッチアップが重要です。
この章では、2025年時点の最新動向と、改悪リスクへの備え方を解説します。
7-1. 2025年最新のマイル制度変更まとめ(ANA・JAL)
2025年は、ANA・JALともにマイル制度の細かな改定が行われています。
| 変更内容 | ANA | JAL |
|---|---|---|
| 必要マイル数の調整 | 一部路線で増加(特に国際線ビジネス) | 繁忙期マイル数の上昇 |
| キャンセル・変更手数料 | 無料範囲の縮小 | 変更期限の短縮 |
| 特典枠の供給 | 繁忙期枠がやや減少 | 一部路線で供給減 |
両社とも、繁忙期のマイル利用条件が厳しくなる傾向が見られます。
7-2. 外資系航空会社のマイル事情
外資系航空会社(デルタ、ユナイテッド、ブリティッシュエアウェイズなど)も、必要マイル数の変動制を導入しているケースが増えています。
特典航空券の必要マイル数は需給によって日々変動するため、早期予約が有利です。
- 必要マイル数は固定ではなく日々変動(ダイナミックプライシング)
- 燃油サーチャージが不要な航空会社もある
- 提携先経由で日本国内線にも利用可能
7-3. 将来の制度改定に備える方法
マイル制度は予告なしに変更される場合もあります。「貯めすぎリスク」を避けるため、計画的に使うことが重要です。
- マイルを必要以上に長期間ため込まない
- 特典交換可能なレベルまで貯まったら早めに利用
- 複数のマイルプログラムを使い分ける
- 共通ポイントに一部を保持し、必要時に移行
改悪があっても被害を最小限に抑えるためには、「常に出口を意識して貯める」ことが鉄則です。
この章の要点
・2025年はANA/JALともに繁忙期の必要マイル数が上昇傾向
・外資系は変動制導入で早期予約が有利
・改悪リスクに備え、マイルは計画的かつ分散的に貯める
8. 上級者向けマイル活用術
マイルの基本的な貯め方・使い方をマスターしたら、次は上級者向けの戦略に進みましょう。
ここでは、複数プログラムの使い分けや提携カード戦略、海外発券の活用など、より高い価値を引き出す方法を解説します。
8-1. 複数のマイルプログラムを使い分ける
ANA・JALだけに頼らず、外資系航空会社のプログラムも活用すると、特典航空券の空席確保や必要マイル数の節約につながります。
- ユナイテッド航空「マイレージプラス」:国内線ANA便が少ないマイルで利用可能
- ブリティッシュエアウェイズ「エグゼクティブクラブ」:JAL国内線がお得に利用可能
- シンガポール航空「クリスフライヤー」:高品質なビジネスクラス特典
8-2. 提携クレジットカードの組み合わせ戦略
高還元率カードやポイント移行可能カードを複数組み合わせることで、マイルの貯まるスピードを加速できます。
- メインカード:ANA/JALカード(直接マイル還元)
- サブカード:AMEXやSPGアメックス(複数航空会社に移行可)
- ポイントサイト経由でのカード発行も活用
8-3. 陸マイラーの年間計画の立て方
飛行機に乗らずにマイルを貯める「陸マイラー」でも、年間計画を立てることで効率的に貯められます。
- 年間の目標マイル数を設定
- ポイントサイト・クレジットカード・キャンペーンの比率を決定
- マイルの使用予定(国内・海外・クラス)をあらかじめ決める
8-4. 海外発券・片道発券の裏技
海外発券や片道発券を活用すると、同じマイル数でも旅行の幅が広がります。
- 海外発券:海外の空港発着を起点にすると、必要マイル数が少なくなる場合がある
- 片道発券:往復の組み合わせを変えて複数都市を回れる
- ストップオーバー制度を利用して途中都市で観光
この章の要点
・複数プログラムの活用で特典枠やコストを最適化
・カード戦略で貯蓄スピードを加速
・海外発券・片道発券は上級者の旅行自由度を高める
9. マイルと他のポイント制度を併用して旅費ゼロを実現
マイル単体でも十分お得ですが、共通ポイントやホテルポイントと組み合わせることで、
航空券だけでなく宿泊費や現地交通費まで完全0円旅行を実現できます。
この章では、代表的なポイント制度との併用方法を解説します。
9-1. 楽天ポイント・dポイント・Pontaとの相互交換
共通ポイントは、日常の買い物やサービス利用で貯まりやすく、マイルへの交換ルートも充実しています。
| ポイント | 交換可能なマイル | 交換レート |
|---|---|---|
| 楽天ポイント | ANAマイル | 2ポイント → 1マイル |
| dポイント | JALマイル | 5,000ポイント → 2,500マイル |
| Pontaポイント | JALマイル | 2ポイント → 1マイル |
9-2. 宿泊予約サイトのポイント併用術
航空券をマイルで手配し、ホテルは宿泊予約サイトのポイントで0円にする方法です。
楽天トラベル、じゃらん、一休.comなどは、貯まったポイントを直接宿泊代に充当できます。
- 楽天トラベル:楽天ポイントを全額充当可能
- じゃらん:Pontaポイント利用可
- 一休.com:一休ポイントを即時割引
9-3. クーポン・割引との合わせ技
ポイントとクーポンを組み合わせることで、現金支出をほぼゼロに近づけられます。
特に航空会社や宿泊予約サイトが配布する期間限定クーポンは併用可能なケースが多いです。
- 航空会社公式サイトのセールクーポン
- 宿泊予約サイトの期間限定割引
- ポイントサイト経由での追加ポイント付与
この章の要点
・共通ポイント→マイル移行で貯蓄効率アップ
・宿泊費は宿泊予約サイトポイントで0円化
・クーポンや割引を重ねて完全0円旅行も実現可能
10. まとめ|マイルで旅をもっと自由に
マイルは単なるポイントではなく、旅の可能性を大きく広げる“もうひとつの通貨”です。
日常生活でコツコツ貯め、賢く使うことで、0円で贅沢な旅行を実現できます。
最初は小さな一歩でも、続けるうちに驚くほどの旅の選択肢が広がります。
10-1. マイル活用の一歩目を踏み出すには
今日からできるマイル活用の一歩目は、マイル系クレジットカードの利用開始と、ポイントサイトの登録です。
これだけでも、1年間で数万マイルを狙えます。
10-2. 継続的にマイルを貯める習慣化のコツ
マイルは短期的に大量獲得する方法もありますが、日常生活の中で自然に貯まる仕組みを作るのが重要です。
- 固定費はすべてマイル系カードで支払い
- ネットショッピングは必ずポイントサイト経由
- 定期的にマイル残高と有効期限を確認
10-3. マイルがもたらす“自由な休日”という価値
マイルを活用すると、金銭的な制約から解放され、行きたい場所に自由に行けるようになります。
それは単なる節約ではなく、人生の体験の質を高める投資でもあります。
週末の小旅行、年末年始の帰省、海外への長期休暇――。
マイルがあれば、それらは「夢」ではなく「予定」になります。
マイルを知り、貯め、賢く使う。
それはあなたの旅の選択肢を倍増させる最強のスキルです。
ぜひ今日から、小さくてもいいので一歩を踏み出してみてください。
数か月後、あなたはきっと“お金をかけずに贅沢を楽しむ人”になっています。


