1. 財布紛失時の初動対応
旅先で財布をなくしてしまった!
そんなとき、まず大切なのは「冷静さ」です。焦って動く前に、順を追って対応すれば、被害を最小限に抑えることができます。
1-1. まずは落ち着いて状況を整理
財布がないことに気づいた瞬間は、誰でもパニックになりがちです。しかし、感情に流されると適切な行動が取れません。まずは深呼吸して、次の点を確認しましょう。
- 最後に財布を使ったのはどこか?(レストラン、駅、ホテルなど)
- その後、どのルートを移動したか?(徒歩、タクシー、電車など)
- バッグやポケットの中を再確認(別のポーチや内ポケットに入っている場合も)
こうした記憶の整理が、後の問い合わせや届け出にも役立ちます。
1-2. 紛失した可能性のある場所への問い合わせ
思い当たる場所がある場合は、すぐに連絡を取りましょう。特に以下の施設は、落とし物として届いているケースが多くあります。
- 宿泊先のフロント:チェックイン時の対応や、部屋の清掃で見つかることも。
- 交通機関(電車・バス):駅員・乗務員に問い合わせ、落とし物センターを確認。
- 飲食店・観光施設:忘れ物としてスタッフに保管されている可能性。
1-3. 見つからなかった場合の次のステップ
問い合わせの結果、財布が見つからなかった場合は、即座に警察への遺失届を出すことが重要です。届け出の証明は、後のカード再発行や保険請求時にも必要になります。
遺失届は、最寄りの交番・警察署で行えますが、都道府県によってはオンライン受付も対応しています。例えば東京都なら以下から手続き可能です:
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/mamoru/ishitsubutsu.html
1-4. 冷静な初動が被害を最小限に抑える鍵
財布をなくすと誰でも不安になりますが、ここでの冷静な判断と素早い対応が、その後の「再発行」「現金確保」「帰国手続き」などの重要ステップに直結します。
「落としたのは仕方ない。でも、取り返す行動はできる。」という前向きな気持ちで、ひとつずつ行動していきましょう。
2. カード類・電子マネーの利用停止と再発行
財布を紛失した際に最も注意すべきは、クレジットカードやキャッシュカードの不正利用です。近年ではタッチ決済やスマホ連携も増えており、発見者に使われてしまうリスクが高まっています。ここでは、カード・電子マネーを速やかに停止・再発行する方法を解説します。
2-1. クレジットカードの利用停止手続き
ステップ①:カード会社の緊急連絡先に電話
- VISA・Mastercard・JCB・Amexなど、ブランドごとに緊急窓口あり
- 紛失・盗難専用ダイヤルは24時間365日対応
- カード番号が分からなくても名前と生年月日で確認可能
ステップ②:停止後、カード再発行の手続きを行います。通常は1週間〜10日ほどで再発行カードが自宅に届きますが、「海外滞在中」など緊急性が高い場合は別対応ができることもあるため、窓口で相談しましょう。
2-2. キャッシュカード(銀行口座)の停止と再発行
銀行口座に紐づくキャッシュカードもすぐに止めましょう。不正にATMから引き出される被害は、預金者保護法により補償されるケースがありますが、速やかな手続きが前提となります。
主な銀行の紛失連絡先(例):
- 三井住友銀行:0120-56-3143(紛失受付センター)
- みずほ銀行:0120-3242-86
- 三菱UFJ銀行:0120-544-565
- ゆうちょ銀行:0120-794-889
再発行には通常、本人確認書類と印鑑(登録印)などが必要です。現地にいる間はオンラインバンキングなどで代替できるケースもあります。
2-3. 電子マネー・ICカードの再発行方法
Suica・PASMO・ICOCAなどのIC交通カードや、楽天Edy、WAON、nanacoなどの電子マネーも紛失時には対応が必要です。
- 交通系ICカード(記名式):駅窓口や電話にて再発行・残高移行可能
- 楽天Edy・WAON・nanaco:会員登録済みであれば残高の再発行手続きが可能
- Apple PayやGoogle Pay連携:スマホのリモート機能で一時停止・削除できる
特にスマホ決済を連携している場合は、デバイス紛失と連動して即座に遠隔ロックすることも忘れずに。
2-4. カード停止後の注意点とアフターケア
停止・再発行が完了したら、次に行うべきは以下の対応です。
- 定期購入・サブスクなどへの新カード情報の登録変更
- クレジットカードの利用明細をチェックし、不正利用の有無を確認
- 再発行手数料や届出番号など、忘れず記録・保管
また、旅行保険(クレカ付帯含む)に「盗難・紛失補償」が含まれる場合、カード会社の利用停止証明・警察の遺失届番号などを保管しておくと、保険申請がスムーズです。
3. 警察への届け出と証明書取得
財布をなくしてしまったら、警察への遺失届を出すことは、単なる形式的な対応ではなく、その後のクレジットカード再発行・保険申請・身分証明の再取得など、あらゆる手続きの「起点」になります。
3-1. 近くの交番・警察署に行く
必要なもの:
- 財布の紛失状況(時刻・場所・状況)
- 紛失した物品の内容(カード種類、金額、ブランド名など)
- 本人確認書類(可能であれば)
記録される内容:「遺失物届受理番号」が発行されます。これが、後でカード会社や保険会社に提出する重要な書類になります。
都道府県警によってはオンライン申請も可能で、たとえば以下のようなページから申し込むことができます:
3-2. 「遺失届出証明書」の発行を依頼する
多くの警察署では、口頭の届け出だけでなく、正式な「遺失届出証明書」の発行が可能です。これは、カード会社・保険会社への提出書類として非常に重要です。
取得には本人確認書類が求められる場合もあるため、宿泊先での証明書(予約確認書・レシートなど)を持参するのもおすすめです。
ポイント:
外国人旅行者やパスポートを紛失した場合は、警察から受け取った届出番号が在外公館や航空会社での手続きに必須になることがあります。
3-3. 拾得物登録を確認する(落とし物として届いている可能性)
財布が他人によって拾得され、警察に届けられていることもあります。全国の落とし物検索サービスを使えば、数日後にヒットするケースも。
- 警察庁:全国遺失物検索ページ
- または「駅・交通機関」独自の落とし物サイト(例:JR東日本・私鉄各社)も並行確認
3-4. 海外での届け出は「ポリスレポート(Police Report)」を
海外で財布やパスポートをなくした場合は、現地警察への届け出が必要です。「ポリスレポート」と呼ばれる書類が、日本大使館・領事館・航空会社・保険請求において重要な役割を果たします。
対応のコツ:
英語が苦手でも、ホテルのスタッフに同行を依頼したり、翻訳アプリを使うなどして、「何を、どこで、いつ、なくしたか」を明確に伝えましょう。
3-5. 警察に届け出ることで得られる安心感
実際に財布が戻ってくる可能性があるだけでなく、「届け出を出した」という事実が心理的安心につながるという人も多くいます。手間を惜しまず、必ず届け出を出しておきましょう。
4. 身分証(パスポート・免許証・保険証など)の再取得手順
財布を紛失したことで身分証(本人確認書類)も一緒に失った場合、移動や宿泊、帰国手続きにも支障が出る可能性があります。ここでは、身分証をなくした際の再取得手順や一時的な代替手段について、国内と海外に分けて解説します。
4-1. 国内旅行中に身分証をなくした場合
主な身分証の再発行先と方法:
- 運転免許証: 最寄りの運転免許センターや警察署(仮免許証の発行も可能)
- 健康保険証: 勤務先または各保険組合へ連絡し、再発行申請
- マイナンバーカード: 市区町村役場で再交付申請(本人確認が必要)
身分証が手元にない間、本人確認が必要な手続き(ホテルチェックイン・飛行機搭乗など)に支障が出ることも。以下のような代替書類が役立ちます:
- 宿泊予約確認書(メール・印刷)
- 航空券・乗車券・旅行会社の手配証明書
- 会社の名刺や社員証(公的効力は弱いが補足資料に)
4-2. 海外でパスポートを紛失した場合
海外旅行中にパスポートをなくした場合、現地の日本大使館・総領事館にて「帰国のための渡航書」または「新規旅券」の手続きを行います。
必要なもの(ケースによって異なる):
- 紛失証明書(現地警察の「ポリスレポート」)
- 証明写真(縦45mm×横35mm)
- 渡航日が記載された航空券
- 本人確認書類(コピーでも可)
- 申請用紙と申述書(大使館で記入)
「帰国のための渡航書」は一度限りの帰国に使える臨時旅券で、通常は数日以内に発行されます。一方、「新規パスポート」は通常の申請と同様に数営業日かかります。
4-3. 一時的な代替手段と対応例
再発行までの間、身分証がない状態では以下のように対応します:
- ホテル宿泊:事前に予約情報と本人名義であることを伝えると柔軟に対応してくれる場合も
- 国内線搭乗: 航空会社に連絡し、搭乗者確認のための補足書類提出で認められることあり
- クレジットカードの本人確認:カード会社によっては、カード停止時の住所・生年月日・暗証番号などで認証が可能
このように、完全な身分証明でなくとも「本人確認の手がかり」を提供すれば代替対応が可能なケースも多くあります。
4-4. 再取得後の保管方法を見直そう
再発行後は、以下のような対策を取りましょう:
- パスポートや免許証のコピー・写真をクラウド保存(Google Drive、Dropbox等)
- 現物は防犯ポーチや首かけポーチなどに収納し、分散保管を意識
- 複数の身分証(運転免許証+マイナンバー等)を使い分けて所持
「なくさない」ことが一番ですが、なくしても困らない準備をしておくことで、旅の安心感は格段に違います。
5. 現金がない状況への対応策
財布の紛失と同時に現金が一切手元にない状況は、旅先で特に焦りを感じる瞬間です。ですが、冷静に対応すれば、家族からの送金やスマホ決済など、選択肢は意外と豊富にあります。
5-1. 家族・知人からの送金依頼
最も現実的で早い対応は、日本にいる家族や信頼できる人から送金してもらう方法です。主要な送金手段は以下の通りです:
送金方法一覧(国内・海外どちらも対応)
- PayPay銀行あて:口座番号が分かれば即日入金も可能(スマホアプリ対応)
- ゆうちょ送金:ATM間での「通常払込」で送金可。時間がかかる点に注意。
- Wise(旧TransferWise):海外からの日本円送金が即日完了することも
- Western Union:受取人が現地の取扱店に行けば、現金で即受け取り可能
送金先がない場合は、ホテルのフロントに事情を話して、着金までの立替や受取補助ができるか相談してみましょう。
5-2. スマホ決済・電子マネーの活用
スマートフォンが手元にあるなら、スマホ決済(Apple Pay / Google Pay / 楽天ペイなど)が強力な味方になります。
- クレジットカード情報がApple Pay等に連携されていれば、実物カードがなくても利用可能
- Suica / PASMOアプリはスマホ内でチャージ・利用可能
- ファミマ・ローソン・セブンなど、主要コンビニ・飲食店での支払いに対応
一時的にクレカを停止している場合でも、新たなカードをスマホに追加して使えるケースがあります。カード会社に状況を説明し、登録可能か確認しましょう。
5-3. クレジットカードのキャッシング機能を使う
もしカード番号・会員番号が分かる場合は、クレカのキャッシング枠を利用してATMから現地通貨を引き出すという方法もあります。
注意点:暗証番号が必要/ATMの種類によっては海外非対応/利息が発生することもあります。
カードが停止状態でも、緊急再発行された「仮カード」を即時デジタルで発行してくれるカード会社もあります(例:三井住友カードのVpassなど)。
5-4. 日本大使館・領事館を通じた緊急送金制度
どうしても身内との連絡や送金ができない場合、在外公館(日本大使館・領事館)を通じて支援を受けることが可能です。
- 本人確認と事情説明の上、日本の家族から公館あてに送金してもらうことで現金の受け取りが可能
- 「帰国費用貸与制度」など、一時的に日本政府が航空券代を立て替える制度もあり
詳細は外務省「海外安全マニュアル」でも確認可能です。
5-5. 「現金がなくても旅を続ける」選択肢
状況によっては、現金を使わずキャッシュレスで乗り切るというのも現代的な対応です。
- 食事 → コンビニやチェーン飲食店でスマホ決済
- 交通 → モバイルSuicaやICカードで支払い
- 宿泊 → 事前決済のホテル予約(楽天トラベル・じゃらんなど)を利用
工夫次第で「現金ゼロ」でも旅が続けられる時代になってきています。
6. 保険・旅行会社のサポート活用
旅先で財布や身分証をなくしてしまった時、個人の対応だけでなく「保険」「旅行会社」「クレジットカード会社」など第三者のサポートを活用することで、状況の改善が格段に早くなります。
6-1. 海外旅行保険の「携行品損害補償」
旅行前に加入している海外旅行保険には、財布の盗難や置き忘れによる「携行品損害」が補償されている場合があります。
補償対象の例:
- 財布(現金は一定限度内)
- クレジットカードの不正利用(盗難補償付き)
- パスポート再発行にかかった費用
保険申請には通常、警察の紛失届(遺失物受理番号)やカード会社の利用停止証明が必要です。できるだけ早めに手続きを進めましょう。
加入している保険会社が分からない場合は、旅行予約時の明細(楽天トラベル、HIS、JTBなど)を確認してください。そこに保険付帯の情報が記載されていることがあります。
6-2. クレジットカード付帯の旅行保険を使う
意外と知られていませんが、多くのクレジットカードには、海外旅行中のトラブルに対応する保険が「自動付帯」または「利用付帯」でついています。
- 三井住友カード:Vpassアプリから緊急医療・盗難対応の申請可能
- エポスカード:現地での医療アシストや盗難補償サポートが充実
- JCB・アメックスなども、グローバルホットラインで24時間対応
カードを使って旅行代金を支払った場合、パスポート再取得や滞在延長費用の一部も補償対象になることがあります。カード裏面の問い合わせ番号、または専用アプリを利用してすぐ確認しましょう。
6-3. 旅行会社への緊急サポート依頼
パッケージツアーやフリープランで旅行している場合は、旅行会社の緊急デスク・現地支店に連絡するのも有効です。
旅行会社が対応してくれる内容(例):
- 現地警察への同行や通訳支援
- 大使館・領事館への連絡補助
- 滞在延長の手配、宿泊施設への交渉
主要旅行会社の緊急連絡先(例):
- HIS:https://www.his-j.com/company/contact.html
- JTB:https://www.jtb.co.jp/contact/
- 楽天トラベル:予約画面内の「緊急連絡フォーム」から連絡可
6-4. スマホアプリで保険証券や連絡先を確認
近年では、旅行保険証券や緊急サポートの情報をスマホアプリ内で一元管理できるサービスも増えています。
- 三井住友海上「海外旅行アシスト」アプリ
- 損保ジャパン「新・海外旅行保険アプリ」
- 楽天損保:マイページから契約内容やサポート電話番号を確認
Wi-Fi環境下での連絡が可能であれば、LINEやチャット機能を通じて簡単に保険会社に連絡できるケースもあります。
6-5. 保険やサポートを使う心構え
「こんな小さなことで保険を使っていいのかな…」と感じるかもしれませんが、保険は“いざという時”のためにあるもの。手続きを面倒がらず、正当な権利として利用しましょう。
体験談:
「盗難に遭った財布は戻りませんでしたが、保険で航空券の変更代・ホテル延泊分・パスポート再発行費用までカバーされて、心から助かりました。」
7. 実際の体験談に見るリアルな対応例
財布をなくした時の状況や対処方法は人それぞれです。ここでは、実際に旅先で財布を紛失した方々の体験談をいくつかご紹介します。リアルな声から、あなたに役立つヒントがきっと見つかるはずです。
7-1. 全財産をなくしたヨルダン旅行(20代・女性)
状況:市場でスリに遭い、現金・クレジットカード・パスポートを全て紛失。
対応:宿のスタッフが現地警察まで同行。ポリスレポートを取得し、大使館で帰国渡航書を申請。家族にWise経由で送金してもらい、ホテル代・食費を確保。
教訓:「パスポートとカードは一緒に持ち歩かないこと」「宿のスタッフは旅の味方」
7-2. 那覇空港で財布を落としたが、驚きの展開に(40代・男性)
状況:空港のトイレに財布を置き忘れ、搭乗後に紛失に気づく。
対応:航空会社を通じて空港に連絡。清掃員が発見し、空港警備が保管していた。帰りの便で再訪して無事受け取り。
教訓:「早めの連絡と届け出がカギ」「公共施設では忘れ物が届けられる確率が高い」
7-3. パリでスリ被害!でもスマホが助けてくれた(30代・女性)
状況:メトロ車内でスリに遭い、現金・カード・身分証を全て喪失。
対応:警察でポリスレポート取得後、大使館へ。スマホに保存していたパスポートのスキャン画像が役立ち、身元確認がスムーズに。
教訓:「重要書類は写真をクラウド保存しておく」「大使館は頼れる存在」
7-4. クレカと現金を分散して救われた話(20代・男性)
状況:リュックごと盗まれ、メインの財布とカードが消失。
対応:サブ財布に入れていた予備のカードでホテル代・食事代をなんとか支払えた。
その間に日本の家族に連絡して送金依頼。
教訓:「カード・現金・身分証は“分散して持つ”が鉄則」
7-5. 海外保険で実費0円に!安心できたサポート(50代・女性)
状況:ローマでカフェに財布を忘れて盗難被害。盗難届けを出すも財布は戻らず。
対応:クレジットカード付帯の海外旅行保険で、カード再発行・ホテル延泊・パスポート再発行代まで全額補償された。
教訓:「カード付帯保険を軽視しないこと」「証明書類はきちんと取っておく」
7-6. クラウドに救われた話(20代・男性)
状況:インドの列車内で盗難被害。財布・カード・紙のパスポートコピーもすべて消失。
対応:Google Driveにアップロードしていたパスポート画像と旅行保険証券を印刷し、
大使館と保険会社に提出。そのおかげで証明が取れてスムーズに再発行。
教訓:「データはクラウド管理が最強」「スマホと紙はどちらも失くす可能性あり」
8. 紛失防止・事前準備・対策ガイド
旅先で財布や身分証をなくすと、精神的にも金銭的にも大きなダメージを受けます。ですが、出発前から少し工夫するだけで、そのリスクを大きく減らすことが可能です。ここでは「備え」で防げるトラブル対策を具体的に紹介します。
8-1. 財布・カード類の「分散収納」が鉄則
おすすめの収納スタイル:
- メイン財布:ホテル金庫またはセキュリティポーチに保管
- サブ財布:常時携帯(1日の行動費+予備カード1枚)
- ICカードや非常用現金:パスケースやスマホケースに別管理
ヒント:「全部まとめて1つの財布」に入れるのはNG。最悪なくしても生活できるよう、リスク分散を徹底しましょう。
8-2. パスポート・身分証はコピー&クラウド保存
公的書類の紛失はダメージが大きいため、以下の準備が効果的です:
- パスポート/保険証/免許証などは紙でコピーし、別のバッグに保管
- PDFまたは画像でスキャンし、Google Drive/Dropboxなどクラウドに保存
- 紙とデジタルを併用し、両方紛失するリスクを抑える
スマホが盗難・紛失した場合でも、クラウドなら他の端末からアクセス可能なので非常に安心です。
8-3. スマートタグで貴重品をトラッキング
おすすめのスマートタグ:
- AirTag(iPhoneユーザー向け)
- Tile(Android対応あり)
- Galaxy SmartTag(Galaxyユーザー向け)
財布・バッグ・スーツケースなどにタグを取り付けておけば、BluetoothやGPSで位置確認が可能です。iPhoneの「探す」アプリとの連携で、最後にあった場所を即座に確認できます。
8-4. 緊急連絡先・送金手段を事前に設定
万が一の際にすぐ行動できるよう、「緊急用の情報シート」を紙とスマホ両方に保存しておくと安心です。
- 家族・友人の連絡先(LINE ID、電話番号、メール)
- 利用しているクレジットカード会社・保険会社の窓口番号
- オンライン送金サービスのアカウント(PayPay、Wise、PayPalなど)
万が一の際、誰に・どう連絡するかを「決めておく」ことがスムーズな対応につながります。
8-5. 旅行保険の加入とアプリ登録
旅行保険は「安心を買う」もの。特に海外では必須とも言えます。
加入後は、証券番号や契約内容を確認できるアプリのダウンロードを忘れずに。
- 三井住友海上・損保ジャパン・楽天損保などは専用アプリあり
- 保険証券のPDFはスマホ・クラウドに保存
- トラブル時はアプリ内のチャット機能で相談可能な場合も
カード付帯保険がある場合でも、補償額や適用条件を確認しておくことが重要です。
8-6. 現金ゼロでも旅できる「キャッシュレス環境」を整えておく
近年は「財布を持たない旅」も現実的。以下のような仕組みを整えておけば、万が一財布をなくしても旅は続けられます。
- スマホにクレジットカードを連携(Apple Pay、Google Pay)
- Suica・PASMOなどのICカードをスマホで管理
- 楽天ペイやd払いなどのQR決済を事前に登録
スマホ1台で支払いが完結するようにしておくと、財布紛失時も冷静に行動できます。
9. 紛失後の対応後のフォローアップ
無事に旅行を終えた後も、紛失によって停止・再発行したものの管理や今後の見直しが必要です。ここでは、トラブルから回復した後に行っておくべきこと、次回への教訓をまとめます。
9-1. 戻ってきた紛失物の確認と受け取り
旅行中に財布などが見つからなかったとしても、後日拾得物として届けられるケースもあります。警察署や交通機関の遺失物センターに確認しましょう。
- 警察庁 遺失物検索システム
- JR・私鉄・空港・商業施設などにも独自の検索サイトあり
見つかった場合、受け取りに本人確認書類が必要です。再発行したばかりのカードや免許証があれば対応できます。
9-2. カード・サービスへの登録情報の更新
クレジットカードやキャッシュカードを再発行したら、利用していた各種サービス・サブスクリプションへの登録情報をすべて見直す必要があります。
見直しが必要な項目の例:
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの支払いカード
- Netflix、Spotify、サブスク系サービス
- 定期購入(スマホアプリ、家計簿アプリなど)
- ETCカード・ガソリンカード・電子マネー連携
自動引き落としができなくなることでサービス停止や違約金が発生する場合もあるため、早めの対応が必要です。
9-3. 保険請求の進捗確認・完了処理
旅行保険(単体・カード付帯)の申請を行った場合、進捗状況の確認と証憑書類の提出を忘れないようにしましょう。
- 郵送した書類が届いているか
- 保険会社からのメール・電話連絡の有無
- 必要書類の追加提出が求められていないか
受け取りまでの期間や入金時期も記録しておくと、次回以降の参考になります。
9-4. 同じミスを繰り返さないための振り返り
無事に帰宅したあとこそ、「なぜ失くしたのか?」を冷静に振り返ることが大切です。
- 財布をどこに入れていたか?(ズボン後ろポケット、無防備なカバンなど)
- 持ち物の分散や整理は十分だったか?
- 事前のクラウド保存やタグ設置を怠っていなかったか?
「あのときこうしておけば…」という気づきをメモに残すことで、次回の旅行が格段に安全になります。
9-5. 次回の旅行に備える「To Do リスト」
次の旅行前に必ずやっておきたい準備を、以下のようなToDoリストにまとめておきましょう。
- ✅ パスポート・身分証・カードのスキャン保存(クラウド)
- ✅ サブ財布・スマホ決済環境・緊急連絡先を整える
- ✅ 保険の加入&アプリダウンロード
- ✅ 財布・スマホにスマートタグをつける
- ✅ カード番号・保険証券番号などをメモしておく
失敗から学ぶことこそ、最高の「安心グッズ」になります。
10. まとめ
「旅先で財布をなくす」というトラブルは、誰にでも起こり得ます。しかし、正しい知識と冷静な行動、そして事前の備えがあれば、被害を最小限に抑え、旅を続けることも可能です。
この記事でご紹介した主な対処法:
- まずは冷静に状況を整理し、警察・ホテル・交通機関へ連絡
- クレジットカード・銀行口座・電子マネーの利用停止と再発行
- 身分証やパスポートの再取得、または一時的な代替手段の活用
- 現金がない場合は送金・スマホ決済・大使館経由の支援などで対応
- 旅行保険や旅行会社のサポートも心強い味方に
- 実際の体験談から学ぶリアルな教訓
- 次回の旅行に向けた分散管理・クラウド活用・スマートタグの導入
「失敗は最高の教科書」です。
今回の経験を踏まえて、次の旅ではより安全・快適に楽しめるよう準備していきましょう。
特に以下の3点を押さえておけば、次回はより安心できます。
- ✔ 財布やカード類は1か所にまとめず分散
- ✔ パスポートや身分証はクラウドにも保存
- ✔ 緊急連絡先と送金ルートは事前に確認
旅は、思いがけないハプニングすら「物語」に変える力を持っています。
どんなトラブルも、正しく対応すれば乗り越えられます。
次の旅は、もっと安心して、もっと楽しく。


