ANAのプレミアムメンバーステイタスがプラチナ以上の人が発行可能なのが、スーパーフライヤーズカード=SFCです。JALグローバルクラブ=JGCとも並べられて評されます。SFCはカードを保有している限り、ANAの上級会員として半永久的にサービスを受けることができます。
そして、このSFCのメリットの一つに、家族カードを作成し、家族も上級会員になることができる点です。ただし、SFCの家族会員と本会員では異なる点がいくつかありますので、この記事で解説していきます。
ANA・SFCの家族会員
1回もANAの飛行機に搭乗しなくても、SFC会員の家族カードを発行することで、一気にANA上級会員になることができます。本来であれば、飛行機にたくさん搭乗した人だけが受けることができる特典が利用できるようになります。プレミアムポイント0でANAのお得意様です(笑)
家族カードを作成するメリットはたくさんありますが、中でもラウンジの利用時にはメリットを発揮します。SFC会員1人当たり1名の同伴者まで入室できることとなっていますので、夫婦で2枚SFCカードを持っているとすると、子供を入れて最大4名までラウンジに入室できるようになります。
SFCの年会費はこちらです。
カードの種類 | 年会費(カッコ内は家族会員) | ||
---|---|---|---|
SFC一般カード | SFCゴールド | SFCプレミアム | |
ANA Visaカード | 11,275円 (5,610円) |
16,500円 (8,250円) |
88,000円 (4,400円) |
ANA Mastercard | 11,275円 (5,610円) |
16,500円 (8,250円) |
無 |
ANA JCBカード | 11,275円 (5,610円) |
16,500円 (8,250円) |
77,000円 (4,400円) |
ANA アメックス | 無 | 3,4100円 (17,050円) |
165,000円 (4名無料) |
ANA ダイナースカード | 無 | 30,800円 (11,550円) |
170,500円 (無料) |
決して安いとは言えませんが、それだけのメリットはあります。SFCを1から目指すとなると最低でも20万円~50万円程度の費用がかかります。それが、上記のような年会費で済むと考えるとお得ですらあります。
SFCの本会員と家族会員の違い
ココがポイント
結論、本会員とほとんど違いありません。家族会員に無いのは、アップグレードポイント、カレンダー、ネームタグ、雑誌、ダイアリーです。
一覧表
特典の一覧を表にしてまとめてみました。
特典内容 | 本会員 | 家族会員 |
---|---|---|
優先搭乗 | 〇 | 〇 |
プレミアムメンバー専用デスク | 〇 | 〇 |
ANAラウンジ利用(同行者1名同伴可能) | 〇 | 〇 |
座席クラスのアップグレード (アップグレードポイント付与) |
〇 | ✖ |
国内線先行予約 | 〇 | 〇 |
国内線座席指定の優先 | 〇 | 〇 |
空席待ちの優先 | 〇 | 〇 |
特典航空券の優先 | 〇 | 〇 |
優先チェックイン | 〇 | 〇 |
手荷物受取の優先 | 〇 | 〇 |
手荷物許容量の優先 | 〇 | 〇 |
専用保安検査場 | 〇 | 〇 |
スターアライアンスゴールドメンバー | 〇 | 〇 |
成田空港でのマイカーバレー優待 | 〇 | 〇 |
羽田空港駐車場の優先予約 | 〇 | 〇 |
香港国際空港の優先レーン | 〇 | 〇 |
フライトボーナスマイル | 〇 | 〇 |
マイルからスカイコインへの特別倍率交換 | 〇 | 〇 |
IHG・ANAホテルでの優待 | 〇 | 〇 |
SKYGO 無料SIMカード | 〇 | 〇 |
ハーツレンタカーでの優待 | 〇 | 〇 |
オリジナルネームタグ | 〇 | ✖ |
プレミアムメンバー限定 ANAセレクション |
〇 | 〇 |
プレミアムメンバー限定 マガジン | 〇 | ✖ |
プレミアムメンバー限定 カレンダー・手帳 |
〇 | ✖ |
いかがでしょうか。本会員とほぼ同じ特典を家族会員も利用できることがわかります。
SFC本会員にしかない特典(家族会員では受けられない特典)
本会員にしかない特典にピックアップしてまとめてみました。
座席クラスののアップグレード(アップグレードポイント付与)
アップグレードポイントは家族会員には付与されません。座席クラスのアップグレードや同行者のラウンジ利用、スカイコインへの交換などに利用できます。
ネームタグ・雑誌・カレンダー・手帳
飛行機の搭乗とは直接的には関係ありませんが、ネームタグ、雑誌、カレンダー、手帳(ダイアリー)は家族会員はもらうことができません。
カード継続マイル
SFCのカード継続マイルが本会員にはあります。SFCの特典というよりはどちらかというとクレジットカードに付帯するような特典といえます。こちらの継続マイルはカード本会員のみの特典になっています。本会員はゴールドカードで毎年2000マイル、プレミアムカードで10,000マイルもらうことができます。
家族会員と本会員はほとんど同じ特典
家族会員と本会員の特典の違いを見ていただいてお分かりいただけたかと思いますが、SFCの特典の差はほとんどありません。
飛行機に乗ることなく、家族会員カードを発行することのメリットが絶大だということがわかります。
飛行機に乗る機会がある方は、年会費を十分ペイできるほどの特典内容です。
SFC家族カードの注意事項
メリットだらけのSFC家族カードですが、注意しなければならないことがいくつかありますのでご紹介します。
- クレジットカードの支払いは本会員分と合算される
- 本会員が解約すると家族会員のSFCも解約
- 本会員が家族会員のみを解約したときSFCも解約
以上のような注意事項があります。SFCの会員資格は、あくまでもクレジットカードの会員資格を併せ持っています。ですので、通常クレジットカードの家族カードと同様に、年会費や店舗等での支払い分は本会員に請求がいきます。
また、本会員がSFCを解約すると同時に、家族会員も会員資格を維持できなくなってしまいます。本会員が解約をしなくても、本会員の意思で家族会員の解約をされてしまうと、その意思には逆らうことができずに、会員資格を失います。
どちらにせよ、家族会員は本会員に依存してしまっているというのが、一番のデメリットです。