楽天モバイルとは?
楽天モバイルは、日本第4の携帯電話会社として2019年に携帯キャリア事業へ参入しました。
大胆な低価格戦略や仮想化技術による低コスト運用を武器に、2020年4月には正式サービス「Rakuten UN-LIMIT」を開始。
その後の改定を経て、2023年6月からは「Rakuten最強プラン」に一本化されています。
他の3大キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)にはない、料金のシンプルさ・ポイント還元・仮想化ネットワークの仕組みが注目を集めています。
通信環境
楽天モバイルは、自社基地局の整備を急速に進める一方、au回線を使ったローミングも提供しています。
2024年3月時点で4G人口カバー率は99.9%(うち自社基地局は98.9%)に達しました。
さらに、2023年10月にプラチナバンド(Band 28)の割り当てが決定し、2024年6月27日から商用サービスが開始。
屋内や郊外でもつながりやすくなるなど通信品質の改善が期待されています。
📌 ポイント
プラチナバンドは波長が長く、障害物を回り込む特性があるため、少ない基地局で広範囲をカバー可能です。ただし帯域が狭いため、混雑時の速度低下が起きやすいという注意点もあります。
料金プラン
楽天モバイルは2023年6月に料金体系を刷新し、「Rakuten最強プラン」に一本化しました。
特徴はデータ利用量に応じた3段階制とパートナー回線(auローミング)でも無制限利用が可能になった点です。
| データ利用量 | 月額料金(税込) |
|---|---|
| 3GB以下 | 1,078円 |
| 3GB〜20GB | 2,178円 |
| 無制限 | 3,278円 |
国内データ通信は無制限で高速通信が可能。
音声通話・SMSはRakuten Linkアプリ経由で無料となります。
💡 家族や学生向けの特典も充実
最強家族プログラムや青春・こどもプログラムを利用すると、毎月110円割引やポイント付与を受けられます。
端末ラインアップと対応機種
楽天モバイルが販売するスマートフォンはすべてSIMフリーかつeSIM対応です。
国内販売の多くのスマートフォンが楽天回線に対応しており、公式サイトで動作確認端末をチェックできます。
- Rakuten Mini:超小型スマホ(eSIM専用)
- Rakuten Hand / Hand 5G:スリムで片手操作しやすい端末
- Rakuten BIG / BIG s:大画面&5G対応端末
- Rakuten WiFi Pocket:モバイルルーター
2020年7月以降、iPhoneも正式対応となり、iPhone 6s以降のモデルでRakuten Linkアプリによる無料通話やSMSが利用可能です。
2022年にはApple Watchの取り扱いも開始し、同じ電話番号を共有できるサービスも提供されています。
📌 プラチナバンド対応端末
2015年以降発売された多くの日本仕様スマホがBand 28(プラチナバンド)に対応しています。iPhoneは6s以降の全モデルが対応済みです。
楽天モバイルの独自施策とサービス
楽天モバイルは、他社にはない独自のサービスを多数展開しています。
- Rakuten Linkアプリ:国内通話・SMSが無料。PC版も提供され、パソコンから通話やメッセージ送信も可能。
- Rakuten Casa:自宅の電波状況を改善できる小型基地局を貸し出し。
- スペースモバイル構想:AST SpaceMobileと協力し、衛星通信で日本全国カバーを目指す。
- 災害時サービス:緊急速報メール・災害用伝言板を提供し、大規模災害時には移動基地局車を展開。
- 楽天経済圏との連携:楽天カードや楽天ひかりとの併用でポイント還元率UP。Rakuten Turbo契約でSPU+2倍。
💡 ポイント
楽天経済圏サービスとの連携により、通信費を抑えながらポイントを効率的に貯められるのが大きな魅力です。
楽天モバイルのメリット
- 💰 料金がシンプルで安い – データ利用量に応じた3段階制で、無制限でも月3,278円。
- 📞 国内通話が無料 – Rakuten Linkアプリ経由なら他社携帯や固定電話への通話・SMSが無料。
- 🎁 ポイント還元が豊富 – 楽天カード・楽天市場などと連携しSPUでポイントが貯まりやすい。
- 📱 SIMフリー・eSIM対応 – 機種変更や海外旅行時のSIM入れ替えが簡単。
- 📡 プラチナバンド&5G対応 – 屋内や郊外でもつながりやすくなり、通信品質が向上。
- 🏠 Rakuten Casaで電波改善 – 室内の電波状況を改善する小型基地局を無料貸出。
- 🛰 将来の衛星通信 – AST SpaceMobileとの共同開発で、全国カバー率100%を目指す。
✅ 楽天経済圏ユーザーにとって圧倒的にお得!
通信費を抑えつつ、楽天ポイントも効率的に貯められるのが最大の魅力です。
楽天モバイルのデメリットや注意点
- 📶 通信品質のばらつき – 地方や地下ではauローミングに依存する地域があり、整備には時間がかかる。
- ⏬ 混雑時の速度制御 – 公平なサービス提供のため、利用が集中すると速度が低下する場合がある。
- 📱 アプリ依存 – 無料通話はRakuten Link経由のみ。標準通話アプリ利用時は料金が発生。
- ⚠️ 通信障害の経験 – 2022年に大規模障害が発生し、広報対応の遅れが問題視された。
- 🔄 キャンペーン条件が複雑 – ポイント還元や特典は条件変更が多いため、常に最新情報の確認が必要。
- 📲 端末の対応バンド確認が必要 – プラチナバンド利用にはBand 28対応端末が必須。
⚠️ 注意
楽天モバイルは急速に成長中のキャリアであるため、エリアや通信品質はまだ発展途上。契約前に自分の利用環境で問題がないか確認しておくと安心です。
まとめ
楽天モバイルは低価格でシンプルな料金プランと、楽天経済圏との強力なポイント連携が大きな魅力です。
特に、Rakuten Linkアプリによる国内通話無料や、家族・学生向けの割引プログラムは、通信費を抑えたい人に最適です。
2024年6月からはプラチナバンド商用サービスも開始され、屋内や郊外での通信品質も改善。
今後は衛星通信や次世代ネットワークの実用化にも期待が高まっています。
✅ 楽天経済圏を活用している人には特におすすめ!
ただし、エリア整備や通信品質、キャンペーン条件の複雑さなど、注意点も事前に把握しておきましょう。


